レノボの「ThinkPad Tablet 2」レビュー--薄型、軽量の「Windows 8」搭載タブレット - (page 4)

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2013年03月04日 07時45分

接続ポート、性能、バッテリ持続時間

 ThinkPad Tablet 2の接続ポートは、Ultrabookと比較した場合、もっとも薄いモデルと比べても劣っているが、現在出回っている一部のAtomタブレットよりは優れている。1つあるUSB 2.0ポートはフルサイズだが、他のポート(HDMI、SDカードスロット)は「micro」版で、活用するにはアダプタやドングルが必要だ。2つめのmicro-USBポートもあるが、こちらは充電専用でデータのやりとりには使用できない。

 また、アクティブデジタイザスタイラスが付属しており、デバイスの左側にあるスロットに入るようになっている。Windows 8はスタイラスではなく指による操作を前提に作られているが、時にはスタイラスがあると便利なこともあり、それ以外の時にはしまっておける。


 テストに使用したキーボードドックには追加の接続ポートはないが、キーボードを持たないドックも提供されており、これには追加で3つのUSBポートと、有線LANのジャック、フルサイズのHDMIポートが用意されている。

 ThinkPad Tablet 2やHPの「ENVY x2」などのAtomを採用したシステムは、ベンチマークテストではSurface ProなどのCore i5タブレットに比べてかなり劣る。この性能差を念頭に置いておくことは確かに重要だが(アプリケーションの実行速度で4倍から5倍の差が出る)、必ずしもこれが決定的な要因になるとは限らない。

 基本的なタスクを実行する分には、その差に気づかない可能性さえある。Windows 8のUIやIE 10などのMicrosoftのアプリは、明らかにAtomのシステム用に最適化されているようで、スムーズに動作する。一部のサードパーティーアプリは、それほどでもない。Netflixは問題なく動作したが、Googleのブラウザ「Chrome」の動作はぎこちなかった(ソフトウェアの更新で簡単に修正される可能性もある)。

 ほどほどの、あるいは重めのマルチタスク作業を行ったり、「Photoshop」で重いフィルタを実行したり、動画のエンコードをしたりするなら、ThinkPad Tablet 2は向いていないかもしれない。しかし、このデバイスは2台目や旅行用のコンピュータとしては十分使えるように思える。デスクの上で毎日1日中使うような使い方では、性能の問題が表に出やすい。

 IntelのAtomプラットフォームを採用したタブレットの本当の利点は、バッテリ持続時間にある。このシステムは、動画再生によるバッテリ消費テストで8時間53分動作した。これは、過去にテストした他のAtomタブレットより少し悪いが、その差は小さい。これは「iPad」と同等の水準であり、Windows 8はスリープやバッテリ持続時間の節約に長けているため、1日中使い続けることも十分可能だろう。

結論

 LenovoのThinkPad Tablet 2は今のところ、優れた工業デザインと、優秀なキーボードドック、バッテリ持続時間の長さによって、Atom搭載Windows 8タブレットの中で一番の筆者のお気に入りになった。しかし、1日中使いたい場面では、やはりSurface Pro(あるいはIdeaPad Yoga)を選ぶだろうし、買うべき周辺機器を追加すると、このタブレットの価格はこのレベルのハードウェアの水準を超えてしまう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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