名高い「ThinkPad」ブランドを持つメーカーLenovoは、タッチスクリーン式のラップトップとタブレットのハイブリッド型デバイスについては長い歴史を持っている。しばらく前、ほかのPCメーカーが小型の変形タブレット市場に見向きもしなかった頃も、ThinkPadシリーズには、タッチスクリーンが回転するモデルが必ず1つか2つラインアップされていた。「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」は特にタッチ操作向けにデザインされてはいなかったにも関わらずだ。
その後、ハイブリッド型の「U1」が登場した。これは現在の画面取り外し型ハイブリッドの前身であり、われわれは何年か前のInternational Consumer Electronics Show(CES)で登場したとき、この製品を支持したが、これはそのまま立ち消えになってしまった。
「Windows 8」時代になるとLenovoはタッチ操作デバイス市場の最前線に飛び込み、先を争って画面折りたたみ型の「IdeaPad Yoga」と画面回転型の「ThinkPad Twist」を発売したが、今回登場したのは、AtomのCPUを搭載したタブレット「ThinkPad Tablet 2」だ。これには巧妙に作られたキーボードドックと革製の持ち運び用ケースが用意されている。
ThinkPad Tablet 2の中身は、Dellの「Latitude 10」、Acerの「W510」など、他のAtomを採用したWindows 8タブレットと大差ない。どれもバッテリ持続時間は優秀だが、性能的にはやや劣るという問題がある。これらが持っているオンボードのストレージ容量は限られており、また率直に言って、300ドルを切っていた前世代のAtomデバイスや、200ドル前後で手に入る、十分なパワーを持った「Core i5」を搭載しているタブレットやハイブリッド型デバイスと比べると、割高に感じられる。
Tablet 2のベースモデルには、他のAtom採用タブレット同様、Atom Z2760 CPUと2GバイトのRAM、64GバイトのSSDが搭載されている。やや高めの670ドルからという価格は、優れたデザインと造りの品質のよさで正当化することもできるだろうが、おそらく119ドルのキーボードドックと、39ドルのタブレットとドックが収容できる革製の二つ折りケースも欲しくなるはずだ。すべて購入した場合、このセットは838ドルになるが、これはCore i5を搭載したMicrosoftの「Surface Pro」の基本価格(キーボードケースを含まず)や、その他の多くのCore i5を採用したタッチスクリーン付き薄型Ultrabookとあまり変わらない価格になってしまう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
Google Cloud が提案する、業務最適化と
イノベーションの実現ヒントが盛り沢山!
オープンスペースから小型クローズ空間まで
空気と水と光と香りで作る快適環境
MSとパートナー企業主催のハッカソンが
企業文化変革のきっかけに
現場経験から生まれた建設テックアプリが
"二次元の図面管理”の救世主へ