レノボ・ジャパンは11月16日、10月に発表したWindows 8搭載のタブレット「ThinkPad Tablet 2」に関する技術説明会を開催した。
法人向けはパートナー経由で販売を開始しており、個人向けモデルは12月下旬にレノボのオンラインストアにて販売予定だ。
ThinkPad Tablet 2は、1366×768ドット表示の10.1インチワイドタッチパネル液晶を搭載したタブレットだ。本体サイズは厚さ9.8mm、重さはペン非搭載モデルが約570g、ペン搭載モデルが約590gとなっている。10.1型ディスプレイ、Atom搭載のWindows 8(Windows RTを除く)タブレットとして、同社の知る限りでは世界最軽量という。
レノボによれば、初代のThinkPad Tabletと比べて32%薄型化し、23%の軽量化を実現したという。各コンポーネントの重量の見直しにより薄型軽量化しながらも、内部にマグネシウム合金製インナーフレームをいれることで、筐体の強度を上げた。タッチパネルには高強度な「ドラゴントレイルガラス」を採用。タッチパネルとLCDの間の空気層をなくすことで、薄型化を図るとともに太陽の反射を低減。従来よりも屋外での使用時に見やすくなったとした。強度については、堅牢性テストのひとつとして、鉄球を落下させる「ドロップボールテスト」を例に挙げて説明した。
同社によれば、ドロップボールテストを自社の初代「ThinkPad Tablet」とThinkPad Tablet 2、ほか競合3社の10.1インチモデル、9インチモデルなどと比較して同様のテストを行ったところ、中央から落とした場合、他社製品は10cm、15cm、20cmでそれぞれ壊れたという。同社のタブレットは中心からややはずれた「セミセンター」に落とした場合でも20cmの落下に耐えたとした。
レノボ・ジャパン 製品開発統括担当 研究・開発 ノートブック製品開発の木下秀徳氏は、具体的な数値は明らかにしなかったが、「セミセンターのドロップでさえ、他社よりも優れている。センターなら40cm、50cmはいっている」と自信を見せる。
また、マイクロソフトらとの協力により、バッテリライフを最適化することで初代ThinkPad Tabletから駆動時間を大幅に改善。スタンバイは11日(260時間)から25日(600時間)にしたほか、バッテリ時間も9時間から16.4時間(JEITA準拠)に伸びたという。
このほかにも、企業での導入に必要なセキュリティ機能や管理機能を強化。タッチで操作できるタブレット対応のBIOS Setupやドライバを一括でインストールする管理機能などを備え、GPSアンテナの精度も改善した。さらに、ユーザビリティを考慮し、オプションでキーボードやドック、ペンなどもラインアップする。ワコム製のデジタイザーを採用することで電池のペンを採用。細身のペンになり、ユーザビリティとポータビリティを両立したとした。
また、業界標準のタッチパフォーマンスに関する測定方法はないとして、独自の基準で測定した結果、もっとも売れている企業には及ばなかったが近いスコアが出たという。タッチパフォーマンスにも自信を見せる。
木下氏は「フィーリングをよくすることがお客様にとって心地いい製品になる。前回に続いて(充電に)Micro-USBを採用したことについて、いろいろ議論はあると思うが、1年前に行ったお客様とのコミュニケーションの場で意見をいただき、Micro-USBがベストソリューションという判断になった」と説明した。
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