Appleの最高経営責任者(CEO)、Tim Cook氏が有機EL(OLED)ディスプレイのファンではないのは確かだ。
Cook氏は米国時間2月12日、Goldman Sachsがサンフランシスコで主催した投資家カンファレンスでの発言で、有機ELディスプレイの彩度を「ひどい」と評した。
「オンラインで何かを買う際、多くの人が望むように、その色を本気で知りたいなら、有機ELディスプレイ上の色に頼る前によく考えるべきだ」(Cook氏)
反対に、Appleの「Retina」ディスプレイについては、Cook氏は優れた体験だと評し、2倍明るいと説明した。
この発言は、サムスン電子の人気主力スマートフォン「GALAXY S III」など、有機ELディスプレイが採用される傾向にあるモバイル機器を標的にしたものだ。
Cook氏は、Appleがより大きな画面のiPhoneを作るのかという問いに答える際、ディスプレイの輝度と体験の話を持ち出した。同氏はAppleの計画については言及しなかったが、サイズや仕様を重視することについては、企業が「素晴らしい体験を創造すること」ができない時にすることだと批判した。
Cook氏は、例えばPC業界では各社が主に仕様と価格で競争する傾向があるとして、Appleがそのような戦いへの参入を望んでいないことを示唆した。同氏は、消費者の大半は自分のモバイル機器やPCのプロセッサがどれだけ速いかを知らないし、気にもしないと指摘して、体験が素晴らしいものである限り仕様は重要ではないと述べた。
「Appleが行っているのは、すべてのごく小さな細部に心血を注ぐことだ。われわれは最高のディスプレイを求めており、私はそれができていると思う」(Cook氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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