Appleは米国時間1月31日、欧州のほとんどの国における小売業者および販売業者に対し、同社が3月1日に「Mac Pro」の販売を停止することを伝えた。同デスクトップシステムが電気的な基準を満たしていないためだ。
Macworldによると、Mac Proのポートとファンは、3月1日に発効する、電子機器に対する安全性および電気に関する規格の新たな改正に準拠していないという。
Appleの広報担当者は米CNETに対し、今回の決定について認めた。同規制は、英国、ドイツ、フランス、およびEFTA(欧州自由貿易連合)に加盟する4カ国(アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス)など、欧州連合の27カ国に適用される。Apple自体はMac Proの販売を停止するが、Apple製品の再販業者は残存する在庫を3月1日以降に販売することができる。
同規制の影響を受けるApple製品はMac Proのみ。同社がMac Proをアップグレードしたのは2年以上も前なので、驚くほどのことではない。2011年には、Appleが同コンピュータのアップデートを計画しているとの報道があったが、結局アップデートされることはなかった。
変化を求めるMac Pro愛好者らの嘆願は2012年春に一旦収まっている。Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は2012年6月、Mac Pro製品ラインに対する実質的なアップデートは「2013年後半」までないと述べた。つまり、2013年の間にはアップデートされるということである。同氏は具体的なことは述べなかったが、Appleは「本当に素晴らしいものに取り組んでいる」と約束したと報じられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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