故Steve Jobs氏が実際にどのような人物だったかを知る数少ない人の1人が、Appleの共同創業者でJobs氏の長年の友人であったSteve Wozniak氏だ。
俳優Ashton Kutcherが主演する故Steve Jobs氏の伝記映画の一部が公開された。Gizmodoによると、これを見たWozniak氏は、すべてが違うと述べているという。
「忠実な内容ではない・・・こうした会話も役割分担もなかった・・・何を意味しているのかすら私には分からない・・・」と同氏はGizmodoに宛てて書いている。
映画「jOBS」は1970年代から1990年代までのJobs氏の人生を描いている。キャスティングにはJosh GadがSteve Wozniak氏の役に起用された他、Appleの元最高経営責任者(CEO)John Sculley氏役をMatthew Modineが、Jobs氏のガールフレンドChris-Ann Brennan氏役を「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」のAhna O'Reillyが演じる。
映画の初めのシーンは、Entertainment Tonightでプレビュー公開された。この中で、Kutcherの演じるJobs氏がGadの演じるWozniak氏に「オペレーティングシステム」の概念を世間に知らしめようと説得を試みている。これに対して、Wozniak氏役のGadが「誰もコンピュータなんて買いたがらないよ。誰1人としてね」と答えている。
Wozniak氏はこの場面がどのように忠実でないかを、文字数を割いて、次のようにGizmodoに説明している。
完全に違う。人も、コンピュータが社会に及ぼすという考え方もJobsに教えられたわけではない。私は彼らから刺激を受けたし、これはHomebrew Computer Clubでも広く話されていた。Steveはオレゴンから戻ると、Clubにやってきたが、社会への大きなインパクトを話し始めたのは彼ではない。私が配ったようなコンピュータをClubの人が組み立てられるように20ドルでPCボードを作り、40ドルで売ることを彼は考えていた。SteveはHalTedで払い下げパーツを売っていたことがあり、いつも私の設計からもうける方法を見出していた(このときで5回目)。
高尚めいた会話は、流れから生まれたものだ。
私がプロのように振舞ったことはない。2人とも子供だったのだ。われわれの関係は描かれた内容とはかなり違ったものだった。私は恥ずかしいが、映画が楽しくて面白いのなら、結構なことだ。私の著書『iWoz』を読めば、もっとよく分かってもらえるだろう。
この映画は、米国時間4月19日に劇場公開される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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