NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏は1月22日、2013年春モデル発表会で、同社がオープンソースモバイルOS「Tizen」を搭載したスマートフォンを開発しているとの一部報道について「検討しているのは事実」と認めた。
その理由について加藤氏は「私どもは端末とネットワークとサービスで総合的に顧客に価値を提供したいと思っている。端末をみるとAndroidがオープンでいいと思いつつも、やはりグーグルの一定のコントロールがあり、それ以外のものも頭にはある。一部で報道されている『Tizen』を検討しているのも事実」とコメント。ただし時期などについては明かさなかった。
また、マイクロソフトのモバイルOS「Windows Phone 8」の取扱いについては「日本での導入は少し遅れそうという情報もある。このあたりはベンダーやメーカーの話になるが、できるだけバリエーションについては常に頭の中におきながら考えていきたい」とコメント。Mozillaが開発するHTML5ベースのモバイルOS「Firefox OS」については言及しなかった。
この前日となる1月21日には、KDDI代表取締役社長の田中孝司氏が、Firefox OSを搭載したスマートフォンの販売を検討していることを明かしており、2013年は通信キャリア各社のスマートフォンOSの動向にも注目が集まりそうだ。
なお、ドコモからの販売が期待されているiPhoneの取扱いについては「iPhoneは魅力的な端末だが、一方で私どもの戦略がある。繰り返し申し上げているが、(iPhoneが)スマートフォン全体の販売台数の2~3割程度であるなら、ドコモのラインアップとして揃えることはありうる」(加藤氏)とし、従来からのスタンスに変化はないと説明した。
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