ラスベガス発--「Firefox OS」は一部公開で開発が進められているが、Mozillaは同OSがアプリを扱う方法に関する興味深い2つの変更を、2013 International CESで披露している。
第1の変更は、ウェブサイトを構築済みでモバイルアプリ革命に加わりたい人々に広範囲に影響する可能性がある。Mozillaは、新興企業Everything.meへの投資の一環で、マニフェストファイルを利用してウェブサイトをモバイルアプリに組み込む方法を開発した。MozillaでFirefox OSの開発主任を務めるChristian Heilmann氏は、このことはアプリ市場に革命をもたらす可能性があると述べた。
Heilmann氏は、Firefox OSを搭載したデモ機で検索画面をスワイプしながら、「現在のアプリ市場は、Yahooのかつてのディレクトリに似ている。あれはGoogleの参入で揺らぐことになった。アプリ市場もそうなるかもしれない」と述べた。検索画面にはアプリのカテゴリがあり、同氏によるとFirefox OSは、マニフェストファイルも利用しながらサイトを適切なカテゴリに分類できるようになるという。
第2の変更は、Mozillaがアプリの許可をどう扱っていくかに関するものだ。Mozillaのプライバシーエンジニア主任Sid Stamm氏によると、同社はアプリのセキュリティとプライバシーの許可に関するシステムを開発したという。このシステムは、Bluetoothのようなハードウェアコンポーネントや、連絡先のようなコンテンツコンポーネントを想定している。
「これらの許可に関する質問をその時点でユーザーにとってもっと適切なものにできれば、ユーザーはより多くの情報に基づく決定を下せるようになる。(アプリの)利用時にすべてを行うことはできないので、Firefox OSではハイブリッド型の手法を採用する」(Stamm氏)
Stamm氏の説明によると、大半の許可は、「Android」の場合のように、アプリのインストール時に一覧表示される。その他の許可については、例えば連絡先リストへのアクセスを求めるゲームアプリなど、ユーザーがアクセスを必要とするアプリだと気づかない可能性がある場合は、初回利用時に許可を求めるウィンドウが開くことがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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