インテル、第4四半期決算を発表--PC市場の低迷を反映した結果に

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年01月18日 10時47分

 PCやサーバ向けのプロセッサの多くを世界に提供するIntelは米国時間1月17日、2012年第4四半期決算を発表した。1株あたり利益や粗利益率はアナリストの予測を上回ったものの、同社の業績は総じて前年同期より悪化している。また同社は2013年第1四半期と2013年通期の予測を示した。両予測とも、期待をわずかに下回る内容だった。

 また同社は、新しいビルの建設や設備の購入に、2012年よりも20億ドル多い130億ドルを費やす予定であることも明らかにした。最高財務責任者(CFO)のStacy Smith氏は四半期のコメントの中で、増加の要因として最新サイズの450mmウエハを開発する工場の建設が始まることを挙げている。

 BernsteinのアナリストStacy Rasgon氏は「見通しがわずかながらに軟調であることは驚くには値しない。粗利益が周囲の予想よりわずかに多いのは良いことだ」と述べ、「ただ、資本支出が今後の懸案だ。とても多いように見える」と続けた。

 PCの販売が低迷していることを考えると、今回の決算内容は驚くには値しない。コンピュータベンダー各社は、Microsoftから最新のWindowsが発売されたことにより需要が喚起されると期待していたが、同OSにより市場が勢いを取り戻す様子は今のところ見られない。

 なおIntelの中核をなすPC事業の売り上げは前年同期から6%減少し、85億ドルだった。

 またIntelの第4四半期における純利益は、24億7000万ドル(1株あたり48セント)で、前年同期の33億6000万ドル(1株あたり64セント)から減少。さまざまな項目を除外した場合の1株あたり利益は51セントで、前年同期の67セントから減っている。Thomson Reutersが集計したアナリストたちの事前予測では、1株あたり利益は45セントと期待されていた。

 売り上げは前年同期比3%減の134億8000万ドルだった。Intelは10月に第4四半期の売り上げが136億ドル(プラスマイナス5億ドル)になるとの予測を示した。Thomson Reutersは、アナリストが予測していた137億ドルを下回る額だとしていた。現在では、アナリストたちは売り上げを135億ドルと予想していた。

 粗利益率は64.5%から58%に下落したものの、アナリストが予測していた57.3%をわずかに上回った。Intelの粗利益率は一時、65%前後を推移していた。しかし、新工場の建設や(多額の設備投資につながる)先進的なプロセッサ技術への移行にかかる費用がかさむようになったことから、最近ではこの水準に達することは2度とないのではないかと懸念されている。

 今後の見通しについて、Intelは2013年において売り上げが1桁台前半のパーセンテージで増加するだろうと述べている。粗利益率は60%(プラスマイナス数パーセント)、資本支出は総額130億ドル(プラスマイナス5億ドル)になる見込みだという。

 アナリストらは2013年の売り上げが543億ドルになり、2012年の533億ドルより1.95%増加すると予測している。また粗利益の予測は59.1%となっている。

 第1四半期については、Intelでは売り上げが127億ドル(プラスマイナス5億ドル)になると予測している。アナリストらは129億1000万ドルと予測していた。2013年通期では、Intelは売り上げが1桁台前半のパーセンテージで増える見込みと述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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