毎年、年の初めには、評論家たちが新たな年にモバイル市場がどうなるかを予測する記事を数多く書いている。予想の洪水にもう1つの記事を加えるよりも、この記事では筆者がモバイル市場の主要プレイヤーに望むことを紹介したい。Appleは依然としてモバイル技術の分野を牛耳っているが、筆者は2013年中に同社が以下のことを実現してくれるよう期待している。
今ではAppleはタブレット市場で激しい競争に直面しているものの、「iPad」は100万台単位で売れている。2012年には、Retinaディスプレイを備えたiPadと、Retinaディスプレイのない「iPad mini」が発売された。後者は、Retinaディスプレイがないにも関わらず、Appleの生産スピードと同じ速さで売れており、米CNETによれば1200万台販売されたという。
2013年に登場する可能性が高いiPad miniの後継バージョンでは、Retinaディスプレイが採用されることを望んでいるのは、私だけではないはずだ。iPad miniの初代モデルは悪くはなかったが、Retinaディスプレイが欠けていたため、iPadや「iPhone」ほどはよくなかった。価格が少し高くなったとしても、Appleは自社が持つモバイル製品ライン全体を通じて、ディスプレイ技術の水準を高く保つべきだと私は思う。たとえ価格が高くなったとしても、Retinaディスプレイを持ったiPad miniがよく売れるであろうことは確実だ。
iPadにはあまり変更の必要はないが、私はAppleが今iPadに欠けている、ある機能を追加してくれることを望む。私は、外部キーボードと一緒に使うとiPadが非常に便利になることを知っている。サードパーティー製のキーボードは数多く存在するが、私はAppleがiPad用に自前のキーボードを作ってくれることを希望する。
サードパーティー製のキーボードはすべてBluetoothでiPadと接続するようになっており、これは技術的には問題なく動作するが、フライト中に使えないという問題がある。多くのiPadユーザーがフライト中に外部キーボードを使っていることは知っているが、そのうち搭乗員がそれは認められないことに気づくだろう。
Appleは、Microsoftの「Surface」のものに似た、Bluetoothを必要としない、磁石コネクタを使ったキーボード兼カバーを作るべきだ。このカバーは薄くて軽いものであるべきだが、本物のキーボードのようにはうまく使えないSurfaceのタッチカバーのようなものではなく、本当のキーを使うべきだ。iPad側にコネクタがあれば、ラップトップドックのようなさまざまな周辺機器をつなぐのにも使えるだろう。
「iPhone 5」の売れ行きは好調だが、Appleは2013年のiPhoneでは、何か特別なものでわれわれを驚かす必要がある。私は特定の提案を持っているわけではないが、Appleにはなにか革新的なものを思いつくだけの賢い人たちがいるはずだ。それは、iPhoneを大きく前進させるものでなくてはならず、iPhone 5からの漸進的な改善では不十分だ。
また、Appleが新型iPhoneのために何を思いつくのであれ、それは近距離無線通信(NFC)以外のものであってほしい。NFCの技術は素晴らしいが、大多数の消費者にとってはあまり重要なものではない。NFCでは、iPhoneを前進させるだけの驚きの要素には不十分だ。
この驚きの要素はソフトウェアで実現されても、ハードウェアで実現されても構わないし、両方であればなおいい。過去の例にあったように、何か今までには考えてもみなかった、便利なものを提案してほしい。
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