こけむさズには、楽器やハンモック、ゲーム機など本来だと働く場所には必要のないであろう機材や道具などが備え付けられている。その多くは、利用者の持ち込みなのだという。また、利用者によるフットサルやテニスなどの部活動も活発で、働く以外にも遊びや趣味を共有する仲間を見つけるきっかけの場所として使われている。
「『異業種交流』という言葉に対してもともと違和感があった。趣味や遊びを通じ、相手と仲良くなることからその人の性格が見えてくる。それによって仕事やプロジェクトを進めていくことでスムーズに進められる。それが健全だし、本来の人の出会い方だ」(綿村氏)。「自分自身にとって最も楽しい場所を作り上げていくことで、自然と周囲を巻き込んで新しいことができる」(石嶋氏)。出会いやビジネス一辺倒でスペースを利用するのではなく、仕事も趣味も共有して楽しんで欲しいという。
「よく高円寺っぽさがあると言われる。来た人をお客さんとして扱うのではなく、自分で率先して行動してもらっている。自分自身が楽しみ、それを共有する雰囲気を大切にしている。運営者も利用者も一体になって楽しむ雰囲気をもつことで個々に自主性をもって行動する場所」(石嶋氏)
オープンから半年がたったこけむさズ。今後はより開かれた場所を目指すという。「街に根ざし、それぞれが思い思いに活動をしている人たちが集い、語り合う場所にしていくことを大切にしていきたい」(両氏)
「働き方」の可能性はまだまだ変化を続けている。「遊ぶように働く」を体現しているこけむさズも、その可能性の1つだと言える。
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