利用者の自主性こそがコワーキングスペースを育てる--高円寺「こけむさズ」

 中央線沿線の中でも、カルチャーの街として知られる高円寺。活気あふれる高円寺の高架下近くに、さまざまな人たちが集うコワーキングスペース「こけむさズ」がある。

 こけむさズを運営するのは、GOTTON代表取締役の綿村一彦氏とフリーのウェブデザイナーである石嶋未来氏の2人だ。


GOTTON代表取締役の綿村一彦氏

 以前米国に滞在していた綿村氏が、そこ感じた「広いスペースでゆったりと仕事ができる場所」を日本でも作ろうと考えていたのだという。

 一方の石嶋氏も、2009年にライブドア(当時)を退社してフリーのウェブデザイナーとして独立。仲間と仕事場を共有して働くことを模索しており、その思いをブログに書いていた。そんなブログがきっかけで2人が出会い、意気投合してスペースを運用することになったのだという。「2人とも高円寺にある『七つ森カフェ』というお店が好きで、同じような感性だったこともあり、(コワーキングスペースを)やってみようという話になった」(石嶋氏)

「決め事をしない」をモットーに多くの人を巻き込む

 こけむさズは高円寺の高架沿いのビルの一角にあり、20名程度が利用できる。壁一面の黒板やイラストレーターによる壁のペイント、床の半分を占める人工芝が特徴的なスペースだ。2時間500円、1日1500円で利用できる。


ウェブデザイナーの石嶋未来氏

 オープンは2012年6月。4月からオープンの準備を始めたが、場所を決めてから現在にいたるまで、たださまざまなな人たちを巻き込んで場所を作り上げてきた。「特に決め事をしない」をモットーに運営し、コワーキングスペースの立ち上げを面白がってくれる人たちの意見を積極的に取り入れた。

 実は綿村氏と石嶋氏の2人、「いろいろな人たちと場所をシェアしたい」という思いこそあったが、それ以外にスペースに対して大きなこだわりを持っていなかったのだという。だからこそ、TwitterやFacebookなどで意見を募集。内覧会も1つの「企画」として開催。高円寺在住の建築家やデザイナーたちの意見も取り入れてスペースを作り上げた。

 「自分たちが『こうしたい』と運営者の方向性を出していくよりも、みんながしたいこを叶えるような場所にしたかった。何かをやれる人がその人なりに関わっていくことこそが、面白い場所を作ことになるのではないか」(石嶋氏)

  • 高円寺駅すぐにある「こけむさズ」

  • 大きな人工芝と部屋中央にあるハンモックが特徴的だ

  • 壁のペイントは、高円寺在住のアーティストによるもの

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