一般用医薬品のネット販売規制に関する行政訴訟で、原告であるケンコーコムとウェルネットの勝訴が確定したことにともない、楽天はECサイト「楽天市場」で、出店店舗が第1類、第2類の医薬品をネット販売できる環境を整えると発表した。同日にはヤフーも、医薬品の取扱いに向けて準備を開始すると発表している。
楽天では、医薬品のネット販売を規制する省令の違法性について、2009年6月に改正薬事法が施行される前から、厚生労働省主催の会議などで繰り返し主張してきたと説明。また日本オンラインドラッグ協会とともに、業界ガイドライン案を提示するなどしてきた。規制撤廃を求める署名も150万を超えており、今回の最高裁の判決を歓迎するとしている。
最高裁の判決を受けて、日本オンラインドラッグ協会は一般用医薬品の通信販売ガイドラインを改めて提示。楽天は、出店店舗がこのルールを踏まえ、購入者の安全を確保したうえで第1類、第2類医薬品をネット販売できる環境を整えるとしている。また、厚生労働省に対しては、早期に判決の趣旨に従った省令の見直しをするよう強く求めるとしている。
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