2009年6月施行の改正薬事法の「薬事法施行規則等の一部を改正する省令」によって一般用医薬品のネット販売が規制された。この省令の無効やネット販売の権利確認を求めて、ケンコーコムとウェルネットが国(厚生労働省)を相手に2009年に行政訴訟を起こした。
2003年3月の一審では両社の訴えは退けられたが、2012年4月の第二審では逆転勝訴。さらに国側が最高裁に上告しており、その判決が1月11日午後になされる。
ここではこれまでの記事で訴訟の流れを振り返る。
2009年の省令施行の背景から、ケンコーコムらの提訴、東京高裁への控訴までの経緯について。
特集 : 医薬品ネット販売規制の現実
第一審の判決後から、第二審の判決までの経緯について。
医薬品ネット販売規制、控訴審の判決は26日に--これまでを振り返る
第二審の判決について。
行政訴訟の控訴審でケンコーコムらが逆転勝訴--一般用医薬品のネット販売規制
第二審の判決を受けて、ケンコーコムとウェルネットが開催した会見について。
医薬品ネット販売認める判決--「異常な状態に終止符を」後藤氏
国側は、2012年5月に最高裁への上告受理申し立てを実施。
医薬品のネット販売訴訟で厚労省が上告--蓮舫議員ら解禁派は緊急会見
国側の上告受理申し立てを受けて、ケンコーコムらが発表したコメント。
ケンコーコム、厚労省の上告に「大変意外で到底納得できない」
その後2012年12月に最高裁が上告受理を決定。同時に判決日の指定がなされた。
通常原判決(今回の場合、ケンコーコムらの勝訴判決)を覆す判断をする場合、裁判所は上告理由書、上告受理申し立て理由書を送達し、答弁書提出の上で口頭弁論が開催されるのが原則だという。今回は上告受理の決定と同時に判決日がしており、控訴人訴訟代理人の弁護士である関葉子氏も「(国側の)上告が棄却されるのではないか」と語っている。
判決の内容は1月11日午後に紹介する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?