高精細の15.6型液晶はスーパーシャインビューLED IPS液晶を採用している。IPS液晶ということで視野角が広く、鮮やかな液晶となっている。セキュリティの面から視野角の広い液晶の是非はともかく、視野角が広いのは活用の場面が広がる。
画面の表面は光沢タイプだが、反射の映り込みも極端にギラギラしたものではなく、部屋の明かりの方向に合わせて画面の角度を調整してやれば気にならずに利用できる。画面の輝度が高いので、電池の持ちは犠牲になるが、輝度を高めることで画面の映り込みの影響も抑えることができる。
また、液晶画面はめずらしく180度まで開くタイプだ。向かいあわせの相手に画面を見せることも、高さの低い机で画面を大きく開いて作業することもできる。
電池の持ちはカタログ値(JEITA測定法)で7時間。実際に使ってみても2~3時間の利用には全く問題がなかった。カタログ値で7時間というバッテリ値は、本来なら長いと評価すべきなのであるが、Lavie Xのようにデスクトップを置き換えるほどの装備を持ち、自由な場所で仕事ができるとなれば、欲が出てきてもう少し長時間利用できる方法が欲しくなる。
なお、付属ACアダプタによる充電では、本体がオンでも1時間で約80%まで急速充電が可能なため、例えば昼食中にコンセントのある場所で充電を行えば、夕方まで使えるほどバッテリが回復する。
今回試用したLavie Xは、店頭モデル相当のCore i7-3517Uを搭載したモデル。Core i7とはいえ超低電圧CPUのため通常の動作クロックは1.9GHzと決して高くない。メモリは4Gバイトでストレージは256GバイトのSSDを搭載する。
Windows 8とSSD、しかもUEFIブートでインストールしてあるため、シャットダウンした後の起動は早く、ストレスを感じる場面もない。他のソフトウェアの起動も高速で、全く動作にストレスを感じない。
Windows エクスペリエンスインデックスの数値を見ても5.5となっているが、足を引っ張っているのはグラフィックの5.5。とはいえ、オフィスソフトの利用や文書作成ではあまり影響のない分野だけに、実際の利用にはあまりストレスを感じない。
スペックに問題があるとすれば、固定となっている4Gバイトのメモリ容量だ。現在のところ4Gバイトで不満になる場面には出会っていないが、Windows 8自体のマイナーバージョンアップや各ソフトウェアのバージョンアップによって、快適に動作するための必要メモリ量が変わってくる可能性がある。
Lavie Xの価格は10万円を大きく超える。決して安くはない金額なので、できれば何年も使っていきたいと考えている人も多いだろう。長く快適に使うためにも搭載メモリ量はもう少し大きくしてもよかったのではないかと思う。
今回、Lavie Xを触ってみたが、フルHD解像度の15.6型液晶のノートPCを軽々と持ち運ぶという体験ははじめてだった。メインメモリが4Gバイト固定である点は気になるものの、256GバイトのSSDや、超低電圧版だがCore i7を搭載することなど、パフォーマンスも十分で、デスクトップを完全に置き換えられそうな勢いが感じられた。
Lavie Xは、今のデスクトップPC環境をノートPCに置き換え、自由な場所で、しかも使い勝手を落とさずに仕事がしたいという場合も適しているノートPCと言えよう。
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