NECパーソナルコンピュータは12月18日、15.6インチサイズで厚さ12.8mmの薄型ウルトラブック「LaVie X」を発表した。12月27日に発売する。店頭モデルの市場想定価格は17万5000円前後、NECダイレクトの最小構成価格は12万9780円。
ビジネス層をターゲットとし、メインマシンとして使いながらも持ち運びができ、プライベートにも活用できる「フリーロケーションスタイル」を実現したとしている。
LaVie Xは、フルHDの15.6型液晶(1920×1080ドット)を搭載し、厚さは12.8mm、重さは約1.59kgだ。15.6型ワイド液晶搭載モデルとしては世界最薄(突起部、バンプ部を除く)で、国内最軽量。8月に発表した、13.3型として世界最軽量を実現した約875gの「LaVie Z」に続く“世界一へのチャレンジ”の第2弾だという。
NECパーソナルコンピュータ 商品企画本部 本部長の栗山浩一氏は、開発にあたり、「LaVie Zと同様、世界最薄を狙うために高い目標を掲げてきた」と話す。
薄型化のために薄型基板を採用し、主要コンポーネントを片面に実装。高さの低いパーツにより、全部品を3.5mm以下にしたという。2つの薄型ファンは5mmだ。LaVie Zでも搭載した筐体一体型のキーボード「井桁構造」を用いることで、従来の「バスタブ構造」と呼ばれるキーボードよりも厚さは1mm削減した。
また、薄いだけでなく“持つ喜び”も重要だとして、デザインにもこだわった。フラットな天板で、筐体はアルミニウム合金。ほんのりと青く輝くヘアライン加工のオーシャンシルバーだ。液晶部分は180度開く。横から見るとシグマ状で、開きやすい作りになっている。
デザインを担当したNECデザイン&プロモーション デザイナーの山本桂氏は、「世界最薄と同時にちゃんとどこから見ても美しい、キレイ、カッコイイと思えるデザインを技術面でも一歩踏み込んだところを目指して実現した」と語る。
筐体のデザインにあたっては、「カッコよくてシャープな形状が第一にあった。フタを開けてみたら、厳しい落下試験があり、落としたときに壊れないものが条件。コーナーはシャープにすると強度が持たないだろうと言われたが、実現するために構造を検討し、実際に落下試験を行って耐えうる形状を実現した」と説明した。
色味も、「構造の人と量産できないよ、というところまでつっこんで実現している」という。底面にもオーシャンシルバーを用い、吸排気口もヒンジの部分に集約することで、穴がないフラットな状態を実現したとしている。
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