NECパーソナルコンピュータは7月3日、重さ875gのウルトラブック「LaVie Z」を発表した。発売は8月23日で、7月3日より予約受け付けを開始する。
LaVie Zは、世界初となるマグネシウムリチウム合金を採用することで、13.3型ワイドディスプレイ(1600x900ドット)を採用しながら11.6型ワイドクラスの世界最軽量Ultrabookよりも軽い約875gを実現したという。本体サイズは幅313mm×奥行き209mm×高さ14.9mm。NECパーソナルコンピュータは、「ウルトラブックの常識を塗り替える革新的な新商品」と意気込む。
バッテリ駆動時間は約8.1時間。急速バッテリ充電、高速起動、自宅内PCとのデータ共有機能にも対応する。
LaVie Zは、256GバイトのSSDと第3世代のインテル Core i7-3517Uプロセッサを搭載した「LZ750/HS」、128GバイトのSSDにi5-3317Uプロセッサを搭載した「LZ550/HS」の2モデルがラインアップする。市場想定価格は、LZ750/HSが16万5000円前後、LZ550/HSが13万5000円前後。
重さやバッテリ駆動時間などは共通で、メモリはいずれも4Gバイト。HD解像度(720p)対応カメラ、Bluetooth、Office Home and Business 2010を搭載する。
875gを実現するために、筐体一体型ディスプレイ設計や筐体一体型キーボードなど、さまざまな工夫をしたとしているが、NECパーソナルコンピュータがもっとも力を入れたのは、筐体の素材だ。独自に新規開発を行った超軽量マグネシウムリチウム合金を本体の底面に採用。マグネシウムリチウム合金は、一般的な軽量PCで使われるマグネシウム合金と比べて、比重は約75%、アルミニウム合金と比較すると約50%なのだという。
ただし、マグネシウムリチウム合金は、軽量というメリットがある一方で、加工が非常に困難でもあり、全面採用には至っていない。マグネシウムリチウム合金を適用できない複雑な形状部分の筐体には、マグネシウムダイカスト(鋳造)を採用。熟練工により、薄さ約0.5mm~0.6mmに薄肉化し、強度と軽量化を兼ね備えたモバイルPCを実現したとしている。
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