「iPhone Mini」の登場は近いのだろうか。調査会社Strategy Analyticsでエグゼクティブディレクターを務めるNeil Mawston氏は近いとみている。その理由は何だろうか。
サムスンがスマートフォン戦争の明らかな勝者となり、Appleは後を追う立場にある。しかも、2013年にはその差が拡大するかもしれない。
Mawston氏は米CNETに提供したデータに基づいて、2013年にはサムスンがスマートフォン市場の33%を獲得すると予想しており、これは2012年の推定シェア31%よりも増えることになる。一方、Appleのシェアは2012年の20%から21%に微増するという。また、サムスンは2013年に2億9000万台ものスマートフォンを販売する可能性があるが、Appleの「iPhone」の予想販売台数は1億8000万台となっている。
サムスンがAppleよりも優勢とされる主な理由は同社がAppleより「多くのセグメントで活動している」ことで、そのおかげで同社は「Appleよりも多くのシェアを獲得」できると、Mawston氏はReutersに対して述べている。
Appleは反撃に出るため、Mawston氏がiPhone Miniと呼ぶ小型で廉価版のiPhoneを発売して、多数の消費者を引きつけようとするかもしれない。
「iPhone 5」が大きな人気と売り上げを獲得していることから、ローエンドモデルは2013年のAppleの計画には含まれていない可能性がある。それでもMawston氏は米CNETの取材に対し、iPhone Miniがいずれ登場するとの考えを示した。
「われわれの考えでは、現行のiPhoneを購入する余裕のない世界中の何億人ものプリペイドユーザーに対応するため、Appleは今後3年間のどこかの時点でiPhone Miniを発売せざるを得なくなる。急速に販売が拡大しているiPhone 5が当面は大きな利益をもたらしているため、Appleにとって利幅の薄いiPhone Miniを2013年中に発売する動機はほとんどない。われわれは、iPhone Miniの登場時期は2014年になる可能性が高いとみている。2014年には世界中のポストペイドスマートフォン市場におけるAppleのシェアがほぼ飽和状態となり、同社は他の領域で新たな成長への道筋を見出す必要に迫られるだろう」(Mawston氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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