本記事では、筆者の印象に残っているテクノロジ関連の贈り物を振り返る。
筆者は毎日のようにテクノロジ製品に囲まれているせいか、昔ながらのテクノロジ関連のギフトはどうも興味をそそられないのだが、ここではテクノロジとアートを組み合わせた近年のあるクリスマスプレゼントに目を向けてみたいと思う。
2009年、The Beatlesのリマスター版CDボックスセットがリリースされた直後に、The Beatlesの全タイトルが初めてデジタル形式で公式にリリースされた。しかし、それは誰もが想像するような「iTunes」などデジタルダウンロードストアから登場したのではなく、りんごの形をした限定版の16GバイトのUSBキーに収められていた(2010年には、iTunesにもついにThe Beatlesの楽曲が登場した)。
16GバイトのUSBキーは、金属の青りんご本体のへたの中に入っており、The Beatlesの公式な14タイトルをMP3 320Kbpsと、さらに素晴らしいことにFLAC 44.1kHz/24-bitの両フォーマットで収録している。FLACは可逆オーディオコーデックで、少なくとも理論上は、市販のものでは音源の録音を最高の品質で実現するものだ。
それ以上にこのUSBはレコード音楽を物理的な形で提供する素晴らしい手段となっている。これはわれわれがCDを購入しなくなり、デジタル音楽を購入するように(あるいは単にストリーミングするだけに)なって以来失われてしまっていたものだ。レコード盤やターンテーブルほどクールではないが、卓上で話題にできる逸品で、デジタル音楽がただの使い捨てのデータではないということを思い出させてくれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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