先週のDell World 2012カンファレンスにおいて、DellのPC事業を担当する副会長兼プレジデントのJeffrey Clarke氏が「Windows RT」の名称に関する自身の見解をアナリストに語ったと、Australian Financial Review(AFR)が報じている。
Clarke氏は、従来の「Windows」アプリケーションに対応していると消費者が誤解するため、新しいタブレットOSの名称にWindowsブランドは使わないよう、Steve Ballmer氏に警告していたことを明らかにした。ARMベースのタブレット向けOSであるWindows RTは、Windows Storeアプリ(旧名称「Metro」アプリ)しか動かせない。
AFRの記事によると、Ballmer氏はこの警告に対し、Windowsブランドは重要なので新OSの名称に使わないわけにはいかないと答えたという。しかし、「Surface with Windows RT」タブレットを購入した少なくとも一部の消費者は実際に誤解している。
通常のWindowsアプリを動かせないことをSurface with Windows RT購入後に知った人のために、Microsoftは返品ポリシーを変更しなければならなかったと記事は伝えている。
一方、Dellのタブレット事業を担当するバイスプレジデントのNeil Hand氏は、ARMタブレット向けOSの名称が何であれ、Microsoftは「Windows 8」とWindows RTの違いについて消費者を教育する必要があったとAFRの取材に対して述べている。
「何にせよ、両者の違いについて市場を教育することが必要な措置だった」とHand氏は言う。「名称を別にするだけで解決する問題ではない」。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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