あるアナリストの見方によると、Appleはいくつかの問題に直面しており、2013年には「iPhone」と「iPad」の販売が落ち込む可能性があるという。
UBSのアナリストSteven Milunovich氏は、米国時間12月14日に公開した投資家向けメモの中で、2013年3月、6月、9月までの各四半期におけるiPhoneの予想販売台数をそれぞれ500万台引き下げた。iPadの予想販売台数も、同じ期間の各四半期でそれぞれ200万台引き下げている。
Milunovich氏の今回の予想では、iPhoneの販売台数は1〜3月期が4100万台、4〜6月期が3600万台、7〜9月期が3300万台となっている。また、iPadの販売台数は1〜3月期が2170万台、4〜6月期が2450万台、7〜9月期が2070万台との予想だ。
予想販売台数の減少に伴い、Milunovich氏はAppleの2013および2014会計年度の売上予想も減らし、同社株式の目標価格を780ドルから700ドルに引き下げた。
この厳しい見通しの理由について、Milunovich氏はいくつかの理由を挙げている。
まず、サプライチェーンを調べた結果、iPhoneの製造台数が1〜3月期には2500万台に落ちるとしている。「iPhone 5」は中国での販売が始まったばかりだが、UBSの中国情報筋はiPhone 5が「iPhone 4S」のように売れるとは見ていない。
次に、低価格の「iPad mini」が大型で高価なiPadの売り上げを侵食する可能性があるという。
そして最後に、欧州の景気低迷や、他のスマートフォンとの競争激化を考えれば、以前の予想は大胆すぎたというのがMilunovich氏の考えだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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