グーグル、非営利団体に総額2300万ドルを助成--野生生物保護団体など

Casey Newton (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年12月05日 15時34分

 Googleは米国時間12月4日、テクノロジを活用して難題の解決を支援するための、慈善活動に対する新たな助成金プログラムを発表した。

 Googleは、この「Global Impact Awards」の第1回目として、世界を変えようとしていると同社が考える7団体に対し、2300万ドルを助成することを発表した。


LeWeb 2012で壇上に立つcharity: waterの最高経営責任者(CEO)、Scott Harrison氏

 Googleの慈善プログラム担当ディレクターのJacqueline Fuller氏は、ブログで次のように書いている。「テクノロジは、われわれが物事を成し遂げるスピードから、ほかの人々とつながる方法まで、われわれの暮らしを飛躍的に向上させてきた。しかし、医薬、ビジネスおよび通信分野の技術革新は、非営利部門でのテクノロジによる進歩をはるかに上回っている」

 Global Impact Awardsは、その状況を変えようとするものだ。助成金を受け取る団体は以下の通り。

  •  charity: water。清潔な水の供給を推進する同団体は、アフリカ全域の4000カ所に上る給水所へのリモートセンサ設置のために、500万ドルの助成を受けた。このリモートセンサは、水流を監視し、記録することによって、100万人以上の人々への水の供給を改善する。
  •  Consortium for the Barcode of Life。絶滅の危機にある野生動物を貿易商が国外に密輸しようとした際、より簡単に識別し保護するための仕組みの構築に向け、300万ドルが助成された。
  •  DonorsChoose.org。(米国の公立高校で)科学および数学の大学レベルのコース(AP)を500コース新設するために、500万ドルの助成を受けた。
  •  Equal Opportunity Schools。成績優秀な低所得家庭の学生を6000人選び、上級クラスに移すために、180万ドルの助成を受けた。
  •  Geena Davis Institute on Gender in Media。子ども向けメディアでの少女や女性の描かれ方を分析する自動化技術の開発に、120万ドルの助成を受けた。
  •  GiveDirectly。貧困層の人々への携帯電話経由での直接送金を可能にする仕組みを構築するための資金として、240万ドルの助成を受けた。
  •  World Wildlife Fund。密猟を防ぐための新技術開発のために、500万ドルの助成を受けた。

 Googleは2012年に、非営利団体への総額1億ドルの助成と、テクノロジに対する10億ドルの寄付のほか、従業員が5万時間のボランティア活動を行ったと述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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