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Evernote、企業向け「Evernote Business」をリリース

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉2012年12月05日 10時43分
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UPDATE パリ発--Evernoteは、個人ユーザーから企業アカウントへの橋渡しを目指し、同社のクラウド型ドキュメント管理サービスのビジネス顧客向けバージョンをリリースした。

 当地で開催されたイベントLeWeb'12で、Evernoteの最高経営責任者(CEO)であるPhil Libin氏は、「Evernote Business」の価格は従業員1人あたり月額10ドルだと述べた。Evernote Businessは、Evernoteの個人用プレミアム(有料)アカウントで提供している各種機能と、ビジネス顧客が必要とするであろう一元管理サービス、たとえばドキュメントを全従業員と共有できる機能などを組み合わせたものだ。


LeWeb'12で語るLibin氏
提供:Stephen Shankland/CNET

 Evernoteを使用すると、音声、ウェブページ、写真、そしてもちろんテキストなど多岐にわたるメディア形式でドキュメントを保存したり編集したりできるほか、クラウド、パーソナルコンピュータ、モバイル機器と同期できる。Evernoteのビジョンにおいて、この企業向けサービスは、従業員が必要とする情報を見つけるのを支援するものであり、そうした情報は、彼らが必要だと認識するより先に見つかることさえあるという。

 すでにEvernoteのアカウントを持っている人の場合、ビジネス版ではデータが統合され、ビジネス用のノートは個人用と区別するため別の色で強調表示される。従業員は退職するとビジネス用ノートへのアクセス権を失うが、自身の個人用ノートには引き続きアクセスできる。

 Evernoteは実際のところ、個人向け技術が職場のコンピューティング業務に入り込むBYOD(Bring Your Own Device:個人所有デバイスの業務利用)のトレンドを活用しようと試みている。

 4500万人のユーザーを擁するEvernoteは、すでにこのアプローチで浸透を進めてきた。

 Libin氏によると、Evernoteユーザーの約66%は同サービスを仕事で利用しているという。ただし、このうち85%は非公式に利用しており、企業のIT部門による承認は得ていない。

 Evernoteは先週、資金調達の第2ラウンドで新たに8500万ドルを調達しており、このラウンドで同社の評価額はこれまでの10億ドルから増加している。

 Libin氏は同社について、株式公開前に堅固な企業として確立することを目指しており、現在、多数のユーザーを有しながら新しいことに挑戦することもできる「ゴルディロックス」ゾーン(宇宙における、生命の進化に適する領域)にあると語った。

 「大規模な株式公開企業では、リスクを負ったことを非常に厳しく罰せられる」とLibin氏は言う。さらに、「われわれの仕組みでこのような状況が生じないようにすれば、株式を公開できる。われわれは衝撃を最小化しようとしている」、また「100年続く企業を作ろうとしている」と語った。

 では、Evernoteは新規株式公開(IPO)をいつ行うのだろうか?

 Libin氏は、「今から3年以上先になるだろう」と述べた。「われわれは、これを先延ばしにしようとしている。企業においてこれが最高の時期なのだ」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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