Evernoteが再び資金調達ラウンドを実施し、数回のラウンドでこれまでに調達した9600万ドルに加えて7000万ドルを調達した。同社の最高経営責任者(CEO)を務めるPhil Libin氏は、この資金によってEvernoteの評価額は10億ドルとなり、新規株式公開(IPO)に向けた準備が整ったことを認めている。
Libin氏は今回の資金調達を発表する ブログ投稿において、「すべての人々の2つめの頭脳となることのできる100年続く新興企業」を築き上げるという同氏の目標を再度表明した。資金は、事業拡大、買収、製品改良の迅速化、世界的な規模拡大のために使用する予定だと同氏は述べている。「事業運営に資金が必要だからではない」と同氏は記した。正式なニュースリリースについてはこちらを参照してほしい。
今回の新しいラウンドにおける幹事投資企業はMeritech CapitalとCBC Capitalである。CBCとの関係は、世界的な事業拡大を目指すEvernoteにとって特に重要である。これは、CBCが主に中国企業に投資しているためである。
Evernoteは、フリーミアムモデルで成功を収めている珍しい新興企業の1つである。ノート作成、ウェブクリッピング、および画像保存サービス(とアプリケーション)は、無料で使用可能で、多くのユーティリティが提供されている。Evernoteの有料サービスは、より広い帯域幅を提供し、アプリケーションの機能を強化しているが、利用するユーザーは比較的少数である。Evernoteは、ユーザーを何年にもわたって維持することに成功しており、時の経過とともに有料サービスへと移行するユーザーの割合は増加している。とはいえ、2500万人のEvernoteのユーザーのうち、有料サービスを利用するのはわずか100万人である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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