Evernoteは「Evernote Business」を発表し、同社のクラウドベースのクリッピングおよびドキュメントプラットフォームを中小企業向けに拡大する。
米国時間8月24日にサンフランシスコで開催されたEvernote Trunk Conferenceの中で発表されたEvernote Businessは、従業員による文書やプロジェクトの作成および連携、検索をどこからでも可能にすることで、「あらゆるものを記憶する」アプリを業務用に最適化するものと宣伝されている。
ビジネスに役立つ追加のアドオンは、個人のノートやノートブックを企業規模で共有するオプションなど、同プラットフォームが組織全体での導入をサポートする上で必要なものになっている。ただし、個々のユーザーの私的な「Evernote」ノートブックに対する完全な所有権はそのまま保持される。
管理機能面でみると、Evernote Businessには、アクティビティを監視し、同プラットフォームを使用する従業員を支援する集中コンソールシステムと「Customer Success Manager」が含まれる。
しかし、Evernoteが中小企業を呼び込むための拡張を行ったことで、カリフォルニア州レッドウッドシティを拠点とする同社が「Google Apps」や「Microsoft Office 365」のようなサービスと競合する可能性が出てきた。
一方、Evernoteが提供する現行のサービスだけでは、Google AppsやOffice 365を断念するようユーザーを説得することはできない。これらのサービスはいずれも、もっと多くのプログラムとさらに高レベルの機能性を提供している。だが、今回の動きがEvernoteにとって、プラットフォームを拡張する上での大きな足掛かりとなる可能性がある。
Evernoteは、既に4000万人の個人ユーザーが同アプリに登録しているとしている。このアプリは、デスクトップブラウザやインストール済みアプリ、モバイル端末を含む多数のポータルからアクセスすることが可能だ。
Evernote Businessのリリースは2012年12月に予定されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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