Facebookを過去のソーシャルネットワークと呼ぶのは簡単だ。ただし、未来のソーシャルネットワークを構築するのは、それよりも困難だ。
しかし、Bradley Horowitz氏の話を聞くと、Googleはその未来に向かって順調に進んでいるようだ。「Google+」を利用すると、人々は競合他社のソーシャルネットワークよりも自然な方法で他者とさまざまなことを共有できる、とHorowitz氏は言う。同氏によると、分かりやすいプライバシーコントロール、押しつけがましい広告が表示されない環境、高度に洗練されたモバイルアプリ群が組み合わされたGoogle+は、次世代のソーシャルネットワークであるという。
同氏は先週、ニューヨークで開催されたBusiness Insiderカンファレンスで、「Google+は、過去のソーシャルネットワークを追撃しようとしているのではない。われわれは独自の方針を立てている。他社とは異なる方針だ」と述べた。この発言は多くの記事の見出しを飾った。
GoogleのGoogle+担当製品管理バイスプレジデントとの15分間のインタビューは、昨今かなりおとなしかったソーシャルネットワークの好戦的な一面を新たに見せつけた。また、そうすることで、Google+は最近では最も大きくメディアに取り上げられている(Facebookのニュースフィードに表示される広告が増え続けていることを非難すると、メディアに取り上げてもらえる。それらの広告は、Facebookに投資している人を除いて誰も喜んでいない)。さらに、Horowitz氏は、Facebookが現実世界での交流の仕方を把握し損ねているとも示唆した。その結果、同氏は、2011年に本格的に始まったFacebookとGoogleの対立状態に新たな関心を向けた。2011年とは、ソーシャルソフトウェア分野でぐずぐずしていたGoogleがGoogle+を投入した年だ。
しかし、Facebookキラー志望のソーシャルネットワークとしてGoogle+に魅力を感じていると、Google+が何を提供するのかという、より大きな物語が見えにくくなる。確かに、Google+はユーザー、評判、そして究極的には広告収入をめぐって、Facebookと競っている。しかし、それはGoogleにとって、急速に成長する競合を単にかわす以上の意味を持つ。
実際のところ、Google+には2つの側面がある。1つは、友達や彼らが関心を抱く話題とつながるための目的地であるということだ。メディアがGoogle+を取り上げるとき、通常はこの文脈で語られる。
しかし、Google+はほかの製品を向上させる製品であるという2つめの役割も果たしている。Googleはこれについて、抽象的な言葉で語る傾向がある。すなわち「ソーシャルな背骨」であり、「布地」であり、複数のGoogle製品を「紡ぐ」、といった具合だ。人々にFacebookの代替サービスを提供する以外に、Google+が何をしているのかについて、もう少し具体的に考えてみよう。
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