Appleは米国時間11月29日、人気音楽ソフトウェアの最新版「iTunes 11」を計画より1カ月遅れてリリースした。
当初、同プログラムは10月にリリースされる予定だった。自社が設定したリリース予定日の直前に、Appleの広報担当者は米CNETに対し「望ましい状態に仕上げるためにさらに時間をかけたい」と述べていた。
同社が時間をかけて更新した新版をユーザーが試すときがきた。同ソフトウェアは29日午前、「Mac」および「Windows」を使用する現行の「iTunes」ユーザーに無償アップデートの形で提供され、その後、AppleのiTunesサイトからもダウンロードできるようになった。
iTunes 11の最大の特長は、Appleの「iOS」ソフトウェアからヒントを得た視覚的なデザインの刷新である。アルバムのジャケット画像が大きく表示され、それを展開すると、ユーザーのライブラリ内の楽曲やAppleのiTunes Music Storeにある他の楽曲が表示される。これまでの「Cover Flow」では、アルバムジャケットがエンドレスに並び、それを1つずつ滑らかに繰ることができた。一時はその新しい外観が話題となったが、今回はそれとは全く異なるデザインになった。
iTunes 11のその他の機能としては、Appleの「iCloud」サービスとのより密接な統合、「up next」の楽曲を表示する新しい機能、デザインが新しくなったストアフロント、そしてフルビューに戻らずに楽曲、アルバム、アーティストを検索できるようになった新ミニプレーヤーなどがある。
総合的に、前バージョンよりも「簡単」かつ「スマート」になったとAppleは述べており、多くの機能が詰め込まれすぎて膨張気味だとする多数の人々の意見に少なからず対抗する姿勢を見せている。Appleは2012年に入って、機能の少なくとも一部を廃止しており、同社の試験的な音楽ソーシャルネットワークである「Ping」を削除した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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