オランダの裁判所は現地時間11月28日、Appleに有利な判決を下した。その内容は、一部のサムスン製「Galaxy」タブレットとスマートフォンについて、特許侵害を理由として販売を禁止するというものだ。
販売禁止命令が適用されるのはサムスンの旧型「Android」搭載製品で、これらの製品は、タッチスクリーンを使ったフォトギャラリー内での画像スクロールに関してAppleが特許を持っている方式を使用している。裁判所によれば、対象となる製品は、サムスンのGalaxyデバイスのうち、Androidのバージョンが2.2.1以降で、サムスンの最新版「ブルーフラッシュ」フォトギャラリーテクノロジを使用していない機種だという。
わずか1カ月前、オランダの裁判所は、モバイルソフトウェアのいわゆるピンチズーム機能について、Appleが保有する特許をサムスンは侵害していないとする判決を下していた。この機能は、ユーザーが2本の指を使って画面を拡大または縮小できるもので、現在のモバイルOSを構成する中心的な要素となっている。
しかし今回、オランダの裁判所はサムスンに対し、この判決に違反した場合1日あたり10万ユーロをAppleに支払うよう命じた。サムスンはまた、特許を侵害したとされた製品から2011年6月後半以降に得た利益の額を公開しなければならず、それを受けて裁判所は、その利益からAppleが受け取るべき金額の割合を決定する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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