ニューヨーク発--「AppleはJony Ive氏に一層期待すべきだ」。Business Insider Ignitionカンファレンスにおいて、Piper JaffrayのマネージングディレクターでシニアリサーチアナリストのGene Munster氏は、Appleを取り巻く状況について発表し、そう助言した。
「AppleのOSのコンセプトは、基本的には競合企業によって真似されている。本質はハードウェア面にあり、Ive氏の役割が重要になるのはここである。違いはハードウェアの面にあるのだが、そのことは十分に認められていない」(Munster氏)
10月にIve氏は、インダストリアルデザインの責任者としての役割に加えて、Appleのソフトウェアのユーザーインターフェース開発における指導的役割を与えられた。
Munster氏は、最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏とIve氏の2人が率いる体制を支持した上で、Appleが今後数年間に発売する製品を予想した。Munster氏は以前から、Appleのテレビ事業参入に対する最大の賛同者の1人であった。同氏の予想によると、2013年に発売されると思われる製品にはApple製テレビ、「iPhone 5S」、Retina Displayを搭載した「MacBook Air」と「iPad mini」がある。
2013年3月:AppleはPandoraやSpotifyのようなラジオサービス、Retina Display搭載のiPad miniを発売するとともに、App Storeを含めた「Apple TV」セットトップボックスのアップデートを行うだろう。
2013年6月:年に1度のWorldwide Developers Conference(WWDC)では、「iOS 7」と「OS X」のプレビューによって、Appleソフトウェアに対するIve氏の影響力がより顕著に現れるだろうとMunster氏は語る。さらに同氏は、デジタルウォレットの「PassBook」の機能強化、GrouponやLivingSocialなどのサービスとの商取引連携、「Maps」アプリの改良も予想している。「Richard Williamson氏(同社のiOS向け地図ソフトウェアの責任者)を解雇したことは、Appleが地図の改良を進めていることを示すものだ」(Munster氏)
また6月には、MacBook AirにRetina Displayが搭載されるだろうとMunster氏は言った。
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