Leicaは、著名デザイナーがデザインを手がけたり高級小売店向けに提供したりする自社製カメラの限定版を販売することで知られるが(Hermes、Audi、Neiman Marcusなどのモデルが思い浮かぶ)、同社はこのほど、現在のAppleならではのデザインを生み出したJonathan Ive氏の協力を得て新たなマニアの領域に参入し、新型「Leica M」の限定版1台を製作する。
このカメラは、U2のBono氏とのコラボレーションでチャリティーオークションに出品される予定だ。
Leicaが発表したばかりのLeica Mは、24メガピクセルのCMOSセンサーを内蔵したレンジファインダーカメラで、ライブビュー(レンズから入った像を背面の液晶モニターに表示する機能)と動画撮影を備える同社初の製品だ。一部では、Leicaが手がけたデジタルカメラの中で(パナソニックと共同開発したデジタルカメラを除けば)、最もデジタルだと評されるかもしれないし、Leica初と思われる家電とデザイナーのコラボレーションとして適切な選択だろう。
これは良い組み合わせのように思える。というのも、写真の世界におけるLeicaファンは、洗練されたデザインの製品に対する熱烈な支持という点でAppleファンをライバル視しており、昔から画一的な量産品でなく個性を感じさせる機器に大金を投じることで、大衆ではなく個人として参加するという明確な意志を示してきたからだ。Ive氏という選択は、家電関連ブログにおける大量の口コミを生み出し、Leicaファンの拡大につながるだろう。デザイン作業はまだ始まっていないが、われわれが正式な発表を息をのんで待つ間、多くのコンセプトアートが登場して皆を楽しませ続けることは間違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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