2013年登場のアップル製品は？--Piper JaffrayのG・マンスター氏が予想 - (page 2)

　2013年9月：iPhone 5Sの発売が予想されている。これは近距離無線通信（NFC）を搭載するとともに、プロセッサやカメラが現在の「iPhone 5」よりも向上する可能性がある。iPad miniは部品の性能が向上し、第5世代「iPad」には「A7X」プロセッサが搭載される可能性が高い。

　2013年11月：クリスマス商戦に向けて、Apple製テレビ（セットトップボックスではない）の準備ができるはずだ。ほかのApple製品と同様、テレビにとってはデザインが重要になるとMunster氏は語る。Apple製テレビの価格は1500ドルから2000ドルになり、サイズは42インチから55インチになるだろう。

　「平均的な消費者は、自分のテレビにより良い体験を求めているだけだ。人々はテレビのような一体型製品が好きだ。セールスポイントはインターフェースになるだろう。つまり、リモートコントロールの問題を改善して、『Wii』や『FaceTime』のようなモーションキャプチャーを提供する」（Munster氏）

　しかし同氏は、Apple製テレビではアラカルトチャンネルは提供されないだろうと予想している。

　「Appleはぜひとも提供したいと考えているが、それがなくても成功できる」（Munster氏）

　将来：Appleは、「iPhone」の発売サイクルを早めて、より頻繁に、より低価格でリリースする必要が出てくるだろう。

　Appleは、大きくなったスクリーンを掲げてiPhone 5を市場に出そうとしたが、ユーザーはより薄く、高速になったことを意識している。Appleは大型スクリーンの問題を解決していない。1年に2回のリリースが予想される。バージョンを上げるアップグレードを秋に行い、春に「S」バージョンを出すということだ。中国などの市場に向けた低価格のiPhoneが、今後数年で発売される可能性がある。

　Munster氏は、Appleがこれから数年のうちに、「iTunes」やiPhone、iPadの時のように、いくつかの重要な革新的製品を開発することも予想していると語った。

　「Appleはいずれ革新を止めてしまうのではないかという疑念がある。しかしAppleの次の10年では、かつてiPhoneが『iPod』の売り上げを減らしたのと同じように、何かほかのデバイスがiPhoneの売り上げを減らすだろう」とMunster氏は語る。そのような革新的製品は将来的に、自動化技術やロボット技術の分野で登場する可能性が高いと同氏は推測している。