mixi、Find Job!に続くサービスを生み出したい--新事業に取り組むミクシィの本気度 - (page 2)

岩本有平 (編集部)2012年12月05日 15時00分

 コミュニケーションサービスも含めて、カテゴリやジャンルを特に絞っていません。社内から上がってきた案件に関して、つど事業可能性を判断しています。たとえばコミュニケーションサービスについても、mixiの中にあった方がいい場合は、2つめのmixiのユニットの1つとして動くことになります。

--イノベーションセンター発のサービスの「ゴール」はどこに設定していますか。

 mixi、Find Job!に続くサービスを生み出したいと思っています。「3年でmixiと同じものを作ろう」とも話しています。

 イノベーションセンターの一番のミッションは、出したアイデアをそのまま評価することではなく、「どう事業化できるか」を考えることです。厳しいと思えば自ら引き、新しいアイデアを考えてもらうこともあるかと思いますが、基本的には起案者の心が変わらない限りビジネスプランをやり抜いてもらいます。

--社内ベンチャーというと、たとえ事業として成功しても、「昇進が少し早まっただけだった」といった話を聞いたことがあります。起案者に対するインセンティブについてはどうお考えですか。また前述の通り事業が失敗する可能性もあります。その場合のセーフティーネットはあるのでしょうか。

 クラウドを使うなりすれば、エンジニアがサービスを立ち上げ、起業しようと思えばできてしまうところがあります。そういったキャリアプランと比較しても見劣りしない、それ相応のインセンティブを考えています。一方で事業が失敗したからと言って、それが直接の評価になるという形にはしていません。

 言ってみれば(起業と比較して)「ミドルリスクミドルリターン」です。将来的にはイノベーションセンターでの事業化を目指してミクシィに入社する、ということも考えて欲しいと思います。

--DeployGateやPetite jetéに続くサービスはすでに準備しているのでしょうか。

 もちろん仕込みはありますし、理想としては2カ月に1つ程度はサービスを公開したいと考えています。リーンスタートアップではないですが、MVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)を数カ月で試していきたいと考えています。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]