Appleの「iOS」と「Android」の戦いにおいて、「iPhone 5」が重要な要素であることが証明された。
調査会社Kantar Worldpanel ComTechが米国時間11月27日に発表した新たなデータによると、iOSは、10月28日までの12週間に米国のスマートフォン市場で48.1%のシェアを獲得し、Androidのシェア46.7%をわずかに上回った。
だが、米国以外では、iOSはそれほど普及していない。Kantarによると、ドイツで同期間に購入されたスマートフォンのうち、Androidは73.9%を占めたという。さらにスペインのスマートフォン市場では、Androidのシェアは81.7%に達した。
Kantarは、この12週間におけるAppleの成功はiPhone 5によるものだ、と述べている。同社の指摘によると、同社の調査で最後にiOSがAndroidをリードしたのは、「iPhone 4S」が2011年に発売された時で、この時iOSは、連続3期間トップの座を守った後、ついに首位をAndroidに明け渡した。
iPhone 5は、2012年9月下旬に登場し、約1カ月間しかKantarの調査に影響していない。同社は、この期間のiPhone 5の販売台数については述べていないが、米国のiPhone 5購入者の62%は以前からiPhoneを所有していたと指摘した。また、iPhoneに乗り換えた人の割合は、「BlackBerry」搭載端末所有者の6%に対して、Androidの所有者では13%に上ることが明らかになった。
Appleは顧客ロイヤルティから大きな恩恵を受けてきた。Kantarによると、iPhone所有者の92%は、可能になればAppleの別のスマートフォンにアップグレードする予定だという。
Kantarは、米国、英国、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、中国、日本、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、メキシコの12カ国の消費者を対象にしたパネル調査からデータを得ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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