調査会社Strategy Analyticsが発表した最新の統計で、サムスンの「GALAXY S III」が第3四半期に世界のスマートフォン市場で10.7%のシェアを獲得し、世界で最も人気の高いスマートフォンになった。
同社によると、2年間にわたって首位を維持していたAppleの「iPhone 4S」は市場シェアが9.7%となり、僅差で第2位に転落したという。「iPhone 5」の世界シェアはわずか3.6%だった。
この統計を見ると、サムスンが第3四半期に出荷したGALAXY S IIIは1800万台で、第2四半期の540万台から230%増加した。
一方、Appleが第3四半期に出荷したiPhone 4Sは1620万台で、第2四半期の1940万台から16%減少した。
Appleはまた、9月の発売以降、第3四半期に600万台のiPhone 5を出荷した。Appleは米国時間9月24日の時点で、発売後最初の週末だけで500万台のiPhone 5を販売したと述べていたが、第3四半期は通常9月30日までなので、Strategy Analyticsの推計とも計算が合う。
Strategy Analyticsでエグゼクティブディレクターを務めるNeil Mawston氏は所見として、「サムスンのGALAXY S IIIは、北米、欧州、アジア全域で消費者や通信事業者からの人気がきわめて高いことが分かった」と述べている。
ただし、Mawston氏はサムスンについて、第3四半期にはスマートフォンのシェア首位の座をAppleから奪取したものの、12月のホリデーシーズンに向けて再度その座を明け渡すことになる可能性が高いと指摘した。
「世界で最も売れているスマートフォンとしてのGALAXY S IIIの地位は一時的なものになる可能性が高い。AppleのiPhone 5はすでに堅調なスタートを切っており、2012年第3四半期の世界出荷台数は推定600万台だ。われわれは、2012年第4四半期に新型のiPhone 5が出荷台数でサムスンのGALAXY S IIIを上回ると予想しており、Appleはすぐに世界で最も人気の高いスマートフォンモデルという称号を奪還するはずだ」(Mawston氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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