Y Combinator、新興企業への提供資金を大幅削減

Daniel Terdiman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年11月27日 14時03分
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 超大物エンジェル投資家のRon Conway氏は、世界で最も有名なインキュベーターの1つであるY Combinatorに毎年参加する多数の新興企業に対して、資金提供を行う投資家チームの一員として名を連ねることはなくなる。

 Y Combinatorは米国時間11月26日、プログラムを終了した新興企業各社に与えられるベンチャー資金提供額を大幅に削減することを明らかにした。この2年間に、Conway氏率いるSV AngelやYuri Milner氏、Andreessen Horowitzから調達した15万ドルの資金が各チームに提供されていた。Y Combinatorによると、この日をもって、金額をチームあたり8万ドルに減額したという。同社は、新興企業各社に対して、若い企業の設立において、1年を通じて何とかやっていける必要最低限の資金提供を試みている。

 Y Combinatorは声明で、Milner氏、Andreessen Horowitz、General Catalyst、Maverick Capitalの投資企業4社が各チームに対し、2万ドルずつ提供する予定だと述べた。おそらく、それ以上に注目すべきことは、この資金調達に参加するベンチャーキャピタルのリストからConway氏が外れていることだ。

SV AngelのRon Conway氏
SV AngelのRon Conway氏
提供:Daniel Terdiman/CNET

 Y Combinatorは、良識的なプランニングのために資金提供額を削減する決断を行うとともに、成功できなかったチームの創設者同士でしばしば起こる、資金をめぐるいさかいを避けたいという希望を明らかにした。

 Y Combinator創設者のPaul Graham氏は米CNETとのインタビューで、資金提供額の減額という決断は数カ月にわたって検討されてきたことであるのに対し、同社がこの日の発表に至ったのは、27日から冬期プログラムの面接が開始されるためだと述べた。「われわれは新興企業向けの契約内容を変更する予定であり、面接の前にそれを参加者に伝える必要があった」(Graham氏)

 Graham氏の説明によると、Y Combinatorを終了したチームの中には、すぐに追加のベンチャー資金を調達できるところもあれば、成熟までに多少時間が必要なところもあり、同プログラムを終了した多くの新興企業が失敗に終わる「運命にある」という。こうした状況の中で、15万ドルの投資から残された資金をめぐって、「創設者間の仲たがいが、まるで大きな資産の分割をめぐって争う離婚のような状況に発展している」とGraham氏は述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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