シリコンバレーの新興企業らの間で最も著名な人物の1人が、FacebookのIPOの悲惨な結果によって、新興企業らの将来は厳しいものになると警告している。
新興企業インキュベーターの草分け的存在であり最も影響力の強いY Combinatorの共同創設者であるPaul Graham氏は、同氏のポートフォリオ企業らに向けて電子メールを送信し、Facebookによって資金調達がかなり困難になったと警告した。Graham氏は、「本当に身動きがとれなくなった新興企業は、容易に資金を得るが、それは自社の構造に組み込まれているというような企業になる。つまり、甘い条件で多額の資金を調達し、そして、多額の資金を使い、収益性をあまり考えないような企業となる」と記している。
Graham氏は続けて「このような新興企業は市場が厳しくなれば破滅する。このような企業になってはいけない。もし、多額の資金を調達しても使ってはいけない。早く使い切ってしまうという明白な理由のためだけではなく、不況時に繁栄するような誤った類の企業になってしまうためだ」と書いている。
この電子メールでGraham氏は、妻でもある共同創立者Jessica Livingston氏と共に著名な投資家と夕食を取っており、Facebookの株価暴落がアーリステージにある新興企業に打撃を与えることについて、その投資家が確信しているようだったと記している。
「しかし、打撃がどの程度になるかは、誰にも分かっていない」とGraham氏は述べている。「わずかなのかも知れないし、もし悪循環に陥れば深刻なものとなるかもしれない」(Graham氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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