Nokiaは米国時間11月19日、旅行者向けの機能を数多く提供する無料アプリ「HERE Maps」を「iOS」向けに米国でリリースした。この地図アプリは、車載ナビゲーションシステムの大半で使われているのと同じ情報であるNAVTEQのデータを利用している。ユーザーは地図を表示して、特定地域のリアルタイムの交通情報データを取得できる。HERE Mapsはさらに、衛星から撮影した写真の表示や、後で利用するために地図領域を保存する機能も備える。
ソーシャルな要素を追加するため、HERE Mapsでは地図を作成して保存し、他の人にアクセスを許可することもできる。ユーザーはまた、興味深い場所(Point Of Interest:POI)を共有することも可能だ。
Nokiaは11月13日に開催した特別イベントで、クラウドベースのプラットフォーム「HERE」を披露した。同社の最高経営責任者(CEO)Stephen Elop氏は、このプラットフォームが「マッピングを変革」できると宣伝した。同氏はこのアプリの狙いについて、「人々が生活をナビゲートする方法を変える、よりパーソナルな地図を作成することだ」と語った。
Elop氏はさらに、「オープン性が、HEREを他とは一線を画すものにしている」と述べ、今後数カ月以内に大半のモバイルOSに対応する予定だと付け加えた。実際、「Android」版のソフトウェア開発キット(SDK)は2013年第1四半期に公開される予定だ。
iOS版HERE Mapsは、徒歩で移動する人向けにステップバイステップの音声案内ナビゲーションを備える。このアプリはまた、歩道や公園に対応した歩行ナビゲーションも実装する。これが地図アプリケーションであることを考慮して、Nokiaは当然、車で移動する場合のルートもプログラムに組み込んでいる。
HERE Mapsは、米国においてAppleの「App Store」で提供されており、「iPhone」と「iPad」の両方に対応した設計となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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