グーグルの代替現実ゲーム「Ingress」とは--「ポータル」を求めてプレイしてみた

Casey Newton (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年11月22日 07時30分
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 われわれは2週間前、Googleがいわゆる「代替現実ゲーミング(Alternate Reality Gaming:ARG)」に初めて参入することを示す最初の兆候を確認し始めた。ARGでは、謎めいた手がかりがオンラインとオフラインの世界のあちこちに散りばめられ、深く傾倒したファンたちがそれを丹念に調べる。「『Niantic Project』とは何か」とティーザー動画は尋ねる。米国時間11月16日の時点で、われわれはその答えを知っている。Niantic Projectとは、「Ingress」と呼ばれるゲームのことだ。

 ティーザー動画で説明されているように、Ingressは、謎に包まれた2つの勢力が支配権をめぐって争う世界を描いている。「Enlightened」は、人々のマインドコントロールを可能にするポータルを世界中に設置しようとしており、「Resistance」は、その試みを止めさせようとしている。

 Ingressは無料のモバイルアプリという形式を採用し、現在「Android」デバイスを対象とする「Google Play」ストアで公開されている。Ingressは、Google内部のスタートアップアクセラレーターであるNiantic Labsの2つ目の製品である。Nianticの指揮を執っているのは、「Google Maps」や「Google Earth」「Google Local」などの製品を手がけるGoogleの「Geo」部門でかつて製品管理担当トップを務めたJohn Hanke氏だ。Niantic Labsの最初のプロジェクトは、ユーザーの周りの世界を発見するAndroidアプリ「Field Trip」だった。9月にリリースされたField Tripは、興味を惹かれそうな場所、例えば歴史的な建物や公園、高評価のレストランをユーザーが通り過ぎるたびに、スマートフォンに通知する。筆者はField Tripを使っているが、同アプリは新しい都市やよく知らない地域を楽しく探検することを可能にしてくれる。

 筆者は11月16日、同様の探検心を抱いてIngressを試してみた。同ゲームは現在クローズドベータ段階にあるが、筆者はGoogleから初期アクセスコードを入手した。筆者は同アプリをダウンロードし、冒険を求めて、サンフランシスコの街をぶらぶらと歩き始めた。

探検に出発

 Ingressは、新しいプレーヤーのオリエンテーション用に用意された一連の訓練用ミッションで幕を開ける。耳慣れないIngress用語の数々がすぐにユーザーに紹介される。町のいたる所に「ポータル」があり、Ingressの目的は(少なくとも現在のところは)、それらのポータルを制御することだ。ポータルを制御するには、「ハック」する必要がある。これはFacebookやfoursquareでのチェックインのようなものだ。ポータルをハックすると、ユーザーにはさまざまなアイテムが与えられる。その中で最も重要なのが、ポータルキーとレゾネーター(共鳴装置)だ。ポータルキーを使うと、複数のポータルを接続できる。レゾネーターはポータルを強化し、ポータルがライバルによって盗まれるのを防ぐことができる。3つのポータルを接続すると「フィールド」になる。フィールドはポータルよりも強力で、世界を支配するのに欠かせないもののようだ。

 あちこちでポータルをハックして回るのは骨の折れる作業であり、ユーザーは「XM」と呼ばれるものを消費する。XMは「Exotic Matter(エキゾチックマター)」の略語で、街路上で輝く青色の点の並びとしてスマートフォンの画面に表示される。街路を歩くと、XMがユーザーの方に引き寄せられ、ユーザーの健康状態が回復する。筆者はゲームをプレイしていて、XMは比較的豊富に用意されているが、自分がまだ訪れたことのない場所にしか存在しないことに気づいた。XMの目的は、足を踏み入れたことのない道にユーザーを向かわせることだ。

Ingressで使われる怪しげなコルクボード
Ingressで使われる怪しげなコルクボード
提供:Screenshot by Casey Newton/CNET
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