サムスンは、競合のAppleとHTCが法廷闘争を終わらせることになった先ごろの和解に対し、初めて公に関心を示している。
サムスンは米国時間11月16日午後、裁判所に書類を提出し、Appleに対して同社がHTCと結んだ特許ライセンス契約の写しを提出するよう求めた。
この契約は10日に発表されたもので、規模の面ではAppleとサムスンの法的争いには及ばないものの、AppleとHTCによる激しい戦いに終止符を打った。
サムスンは、同社とAppleの訴訟で対象となっている特許と何らかの重複があるかもしれないため、どの特許が契約に含まれるのか確認したいと書類で述べている。サムスンとAppleの訴訟では、「バウンスバック」機能に関する米国特許'318号や、スクロールおよびズームに関する米国特許'915号などが対象となっている。
この訴訟でサムスンの代理人を務めるQuinn Emanuel Urquhart & SullivanのRobert Becher氏は次のように書いている。「ご存じのように、Appleが保有する特許をライセンス供与する意向があるという問題は、恒久的差し止め命令を求めるAppleの申し立てに対するサムスンの反対意見の中に概要が記されている。このライセンスは、回復不能の損害という問題や金銭的賠償が適当かどうかという点に直接影響するものだ」
HTCとのライセンス契約内容の開示によって、Appleが他社と共有しない同社「独自の」ユーザー体験に関する特許の一部を含めたかどうかについても明らかになる可能性がある、とBecher氏は付け加えた。これら一連の特許に関する証言において、Appleで特許ライセンス契約担当ディレクターを務めるBoris Teksler氏はこれらの特許をごく少数の企業としか共有していない「アンタッチャブル(触れてはならないもの)」と呼んでいた。
サムスンは今回の提出書類に関してコメントを拒否した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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