Appleとサムスンの一部の最新端末について、両社間で係争中の訴訟対象に含めることが認められた。
カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所サンノゼ支部のPaul Grewal下級判事は米国時間11月15日付の命令で、6月中旬の申し立て期限後に発売された端末を追加するよう求めていた両社からの申し立てを承認した。
この訴訟対象リストには、Appleの「iPhone 5」(9月発売)、サムスンの「GALAXY Note 10.1」と米国版「GALAXY S III」、そして注目すべきことに、スマートフォン「Galaxy Nexus」に搭載されているGoogleのOS「Android 4.1」(開発コード名「Jelly Bean」)が含まれる。
Appleは、同社が保有する特許8件をサムスンの端末19機種が侵害していると主張しており、それでなくてもかなり長いAppleの訴訟対象リストに、これらの新端末も加わる。この訴訟は、同じくカリフォルニア州北部地区米連邦地裁サンノゼ支部の陪審が8月にAppleに有利な裁定を下した訴訟とは別のもので、2014年3月に審理が始まる予定となっている。
特に興味深い点は、GoogleのモバイルOS「Android」が訴訟対象に含まれていることだ。これまでAppleとサムスンの戦いは、AppleとGoogleの代理戦争と見られてきた。ただし、サムスンとのこれまでの訴訟を見る限り、Appleは、特許で保護されたソフトウェア機能の類似性よりも外観の意匠をめぐる問題に焦点を置いていた。
Grewal判事は命令の中で、Appleがすべてのサムスン製端末に搭載されたAndroidを訴訟対象にできるわけではないこと、およびOS自体はサムスンが開発したものではないことを指摘している。むしろ、訴訟の対象をサムスンのスマートフォンGalaxy Nexusに搭載されたOSに限定している。「裁判所は、サムスンとしかるべき関連性のある製品以外の端末については、これに適用される可能性のある大幅な修正を認めない」とGrewal判事は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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