10月24日、iPad miniと同時に発表され、即日発売となった「13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル」を早速使ってみた。外観の印象は15インチのMacBook Pro Retinaディスプレイモデルとほぼ変わらない。同じ13インチのMacBook Proと比較すると、ボディが薄くなり、SuperDriveやEthernetなどが省かれている。重さも15インチのRetinaや13インチのMacBook Proよりも400g軽い1.62kgとモバイルマシンとしても使えそうだ。
光学ドライブが必要かどうかは人によって意見が分かれるところだが、デスクトップのiMacまでも非搭載とした今、Apple製品は“ドライブがない状態がスタンダード”になりつつある。ただ、Windowsからの乗り換えや初心者にとっては使いにくい要因にはなりかねないのも事実だ。有線LANポートもない(別売のアダプタで使用可)ので、無線LAN環境があることが前提。こちらも多少人を選ぶことになるかもしれない。ただ、その分軽くなっており、MacBook Airでは、性能やディスプレイサイズ的に物足りないが持ち運びはしたい──という人にとっては、これ以上ないマシンとなっている。
さて、肝心のRetinaディスプレイを検証していこう。13インチというディスプレイサイズにはRetinaである必要はないとも言われてもいるが、やはり比較すると精細感の高さは魅力的だ。ただ、ディスプレイの解像度は2560×1600とMacBook Proのそれぞれ2倍、面積比で4倍の数値を誇っているが、スケーリング解像度は1680×1050が最大。
最適(Retina)は1280×800となっており、表示サイズとしてはこれまでのMacBook Proと変わらない。もちろん、同じ解像度でも4倍の4ドットを使っているRetinaモデルの方が滑らかさなどが違うのだが、ディスプレイ解像度の数値ほどの差はないと感じる。画面の解像度を変更し、最大の1680×1050に切り替えれば、当然精細感があがる。ただ、写真などはキレイになるものの、画面表示が広くなる分、文字やアイコンなどすべてが小さく表示されるので、13インチのディスプレイサイズではかえって見難くなることも。やはりメーカー推奨のサイズが最適であると言わざるをえない。
ちなみに、最大が1680×1050となると、フルハイビジョン動画をフルサイズで表示できなくなってしまうと思われるが、iMovieやiPhotoなどRetinaディスプレイに対応したソフトでは、ドットバイドット表示ができる。ディスプレイの設定が推奨の1280×800にしていたとしても、iMovieではしっかりと1980×1080のフルハイビジョンサイズで表示ができるのだ。
実際にサイズを変更してみた。推奨(Retina)では、さすがにバランスが良い。15インチクラスのノートPCやデスクトップに慣れている人には少し情報量が足りなくもないが、解像度も高く満足度は高い。サイズ的には、比較用に用意したMacBookと同じものだ。次に最高解像度である1680×1050。横長だったブラウザがほぼ正方形になるくらいに比率が変化。情報量は増えたが、その分文字やアイコンが小さくなったので、人によっては見づらくなるかもしれない。逆に1024×640のサイズでも表示できる。このサイズで使用するなら、Retinaディスプレイを選ぶ必要はないだろう。
次に、MacBookと同じディスプレイサイズで、写真を比較。iPhotoを使用して、同じ写真を表示してみた。ひと目で分かるほどの精細感の差が出た。Retinaディスプレイの面目躍如といったところだ。
さらにハイビジョン動画を比較してみた。こちらも多少精細感に違いが出るものの、写真ほどの違いは出ないと感じた。それでもキレイに表示されることは間違いない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス