Microsoftは米国時間11月13日、Windows 7向けに最初の「Internet Explorer(IE)10 on Windows 7 Preview」を公開した。同社は、「Windows 8」以外でもIEに最新の機能を実装するよう準備を進めているが、旧OSの「Windows 7」向けにも多くの改良を施した。
MicrosoftでIE担当ゼネラルマネージャーを務めるRyan Gavin氏は先週、「われわれは(Windows 7向け)Internet Explorer 10に、さまざまな名称の新機能を組み込んだ」とサンフランシスコにある米CNETのオフィスで行われたインタビューで述べた。Windows 7向けIE10では、新しいJavaScriptエンジン「Chakra」を移植したことに加え、Windows 8上でブラウザ操作に利用されている「Touch API」の革新技術、IE10本体に組み込まれた(少なくともWindows 8に依存しない)セキュリティ対策、ロケーションバーのオートコンプリートを搭載したほか、「Do Not Track」(追跡拒否)ヘッダにもデフォルトで対応している。
Gavin氏は、「タッチは新しい早さだ」と述べ、主要ブラウザが同様の速度ベンチマークスコアを達成しているが、ユーザーをタッチスクリーンとどのようにやり取りさせるかは、ユーザーがどのブラウザをデフォルトで使うことになるかにおいて大きな部分を占めるようになると説明する。
タッチスクリーンは本格的に市場に出始めたばかりで、そのため一般的な評価はまだ定まっていない。だがGavin氏はあえて、今なおMicrosoftのブラウザを苦しめている過去の過ちを取り繕うことはしなかった。「われわれは厳しい教訓を学んできた。新しいベンチマークが示している進歩は、ウェブ上で次世代の体験をもたらすプラットフォームを提供するにあたりわれわれが成し遂げたものだ」(Gavin氏)
Gavin氏は、Windows 8がIEにとって理想的なプラットフォームであり、その理由はタッチ技術だけにとどまらないと指摘した。「Windows 8向けIE10では、マルウェアの99%をブロックしている」(Gavin氏)
Windows 7向けIE10の他のセキュリティ機能には、「SmartScreen」フィルタやダウンロード保護などのサービスが含まれる。MicrosoftでIE担当グループプログラムマネージャーを務めるRob Mauceri氏は、「64ビットのOSのユーザーには、64ビットのブラウザが提供され、これはネイティブで保護機能を備える」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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