Appleが特許ライセンスに関してHTCと和解したことにより、実際にAppleに収益がもたさられるかもしれない。
Sterne AgeeのアナリストShaw Wu氏は米国時間11月12日、リサーチャーへのメモの中で業界の情報筋からの話として、AppleはHTCが2013年に出荷するスマートフォン1台あたり約6~8ドルのライセンス料を得るだろうと述べた。同氏は出荷台数を3000万~3500万台と予想しており、それに基づくとAppleは1億8000万~2億8000万ドルのライセンス料を得るだろうと考えているという。
AppleとHTCは10日、特許係争で和解して10年間のライセンス契約に合意したと発表した。両社によると、これは共同ライセンス契約であり、双方が現金を支払うことを意味するという。しかし、金額の配分に関してや、一方が有利になるのかについては両社とも明らかにしなかった。Wu氏によると、Appleが勝利を得られたという。
Wu氏の主張は、この合意について詳しいThe Wall Street Journalの情報筋によって裏付けられている。しかしこの情報筋は、和解によってAppleが得るかもしれない利益の額については把握していなかった。情報筋がThe Wall Street Journalに語ったところによると、HTCの幹部はAppleとの紛争に終止符を打ち、同社がAppleと合意に達することができて安堵しているという。
HTCとの和解により、Appleが次にどのような動きに出るか多くの憶測を呼んでいる。Wu氏によると、HTCとの取引はAppleにとって、サムスンやMotorolaなど他社に臨む際の「青写真」となりうるという。もし、これら企業が共同ライセンス契約を締結することになれば、Appleは再び優位に立つだろうとWu氏は考えている。
「Appleがタッチスリーンを備えた最新のスマートフォンやタブレットの作成を通じて開発した知的財産(特にマルチタッチジェスチャ)からライセンス収入を得るのは当然だ。『iPhone』や『iPad』が登場する前は、機能的にもデザイン的にもこれに似た製品など間違いなくなかった」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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