VirnetX Holdingは、先ごろAppleから3億6820万ドルの損害賠償を勝ち取ったが、それで終わりにするつもりはないようだ。
パテントホールディングおよびセキュリティソフトウェア企業のVirnetXは、テキサス州の裁判所で争われていた前回の訴訟で米国時間11月6日にAppleに勝利したばかりだが、また新たな訴訟を起こしてAppleを攻め立てている。前回の訴えと同様にVirnetXは、同社が保有するネットワーク関連特許4件をAppleの「FaceTime」が侵害したと主張している。
これらの特許(米国特許番号6502135、7418504、7921211、7490151)は、インターネットを介したセキュアな通信に関する高度な技術に関するものだ。具体的には、2台のコンピュータ間で仮想プライベートネットワークを構築する技術、セキュアドメイン名を使用したセキュアな通信用のプロトコル、DNS要求に基づいてセキュアな通信リンクを確立する技術を含む。
これらの特許を侵害していると訴えられている製品は、「iPhone 5」「iPad mini」、第4世代「iPad」、第5世代「iPod touch」、および最新型の「Mac」だ。前回の訴訟では、発売日の関係でこれらの製品を対象としていなかった。
VirnetXは、大手技術系企業を特許侵害で提訴することでよく知られている。同社は設立当初、インターネット上に仮想プライベートネットワーク(VPN)を構築する技術で積極的に特許を取得した。その後まもなく、ほとんどすべての大手技術系企業が同じことを行った。VirnetXはその後Microsoftを提訴し、2億ドルの和解金を獲得した。VirnetXは現在、Cisco SystemsやAvayaをはじめとする大手企業各社を提訴している。
米国際貿易委員会(ITC)は10月、VirnetXのためにAppleの再調査を開始することを委員の投票により決定したと発表している。最初の訴えも、今回と同様にApple製品の米国への輸入を阻止することが狙いだった。だが、両社はその前に和解に達するかライセンス契約を結ぶ可能性が高い。
米CNETは、AppleとVirnetXにはコメントを求めているが、まだ得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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