Appleもこれを強調しているのだが、ここで本当のキラーアプリを紹介させてほしい。それは、未来の電子書籍だ。例えば教科書がこれに含まれる。基本的に、レイアウトが重要で、画像が多い電子書籍はすべて当てはまる。iPad miniでは、16:10の7インチスクリーンの場合ほど、コンテンツを縮小しなくてもいい。iBook版のDK Publishingの恐竜図鑑は、非常に素晴らしく、魅力的なものに見えた。子供用の本・アプリである「Bobo Explores Light」も同じだ。
印象的だったのは、私がiPad miniで試してみた通常のiPad用のアプリがすべて、この小さな画面サイズでも、十分快適に使えたことだ。小さなボタンがあるボードゲームから、メディア編集アプリ、仮想コントローラを使うゲームや、画面に表示される仮想キーボードまですべてだ。iPad miniは書籍サイズでありながら、アプリはほぼ同じ感触で使える。
これについては、相反する点がある。1つは、Retinaディスプレイがないということは、テキストはあまり鮮明には表示されないということだ。これほど読書に向いたデバイスにこの欠点があるというのは、間違っていると感じる。一方で、iPad miniを30センチ離して持ち、フォントサイズを大きくしたら、これはほとんど目立たないだろう。
本に近い4:3のアスペクト比は、他の7インチタブレットに比べ、PDFファイルやコミック、雑誌、レイアウトが重要な図が多い本で有利だ。純粋なテキストに関しては、iPad miniはベストの選択ではないかもしれない。他のメディアに関しては、Retina抜きでも有利な面がある。私自身は、雑誌や本を楽しむのが難しいと思うことはなかったが、確かに解像度がもっとよければと思うことはあった(特に、コミックの「The Dark Knight Returns」を読んでいる時はそう感じた)。
iPad miniとiOSには、もう一つ大きな利点がある。すべての大手サービス(Kindle、Nook、Google Books)に対応しているのだ。つまり、iPad miniは普遍的な電子書籍リーダーにもっとも近い存在だということだ。
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