現段階では、最終的な結論を下すことはできない。第4世代のiPadはまだリリースされていないため、どのみち筆者はこれらのタブレットを公平に比較することはできない。筆者が目指しているのは、それぞれのタブレットをほかと比較した場合の長所と短所を簡単に紹介することだ。より詳細な比較は、すべてのタブレットが出そろってからにしたいと思う。
実務に役立てるためのタブレットを求めているのなら、Surface RTを選ぶべきだろう。「Office 2013」が搭載されたSurface RTを「Touch Cover」、できれば「Type Cover」キーボードと組み合わせると、これまでで最高の生産性を誇るタブレットになる。キーボードは、Infinityのキーボードや筆者がこれまでに試したiPadのあらゆるキーボードアクセサリと比べても、はるかに快適だ。Surfaceは、ゲームコントローラやフラッシュドライブ、光学ドライブをサポートするフルUSBポートも備える。
SurfaceはPCの代わりではないが、過去のどんなタブレットよりもその称号に近づいている。
仕事で使わない人にとっては、iPadがやはり総合的なエンターテインメントタブレットとして一番優れている。第4世代は、強力なメディアエコシステムや高速パフォーマンス、驚異的なアプリサポートを備えているので、これまでの成功を継続できるはずだ。TransformerではiPadのようなアプリサポートを望めず、パフォーマンスもiPadに比べると見劣りするが、エコシステムに関して言えば、AndroidはiOSをじりじりと追い上げている。
Surfaceはアプリ面では大きく水をあけられている。そして映画とテレビ番組、音楽を除くと、Surfaceのメディアエコシステムはまだまだ不十分だ。書籍や雑誌は本格的にサポートされておらず(現行のWindows向け「Kindle」アプリは動作が遅くて使いにくい)、高品質のゲームや便利なユーティリティアプリはほとんど提供されていない。
簡単に要約すると、次のようになる。もしあなたが生産性の高いタブレットを求めているのなら、Surfaceが最適だ。iPadは今後も世界で最高のエンターテインメントタブレットの座を維持し続ける可能性が高い。強力なAndroidタブレットがほしい人にとっては、Transformer Pad Infinityがやはり最強だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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