10月26日の「Windows 8」発売を前日に控え、10月25日午後6時から東京・秋葉原のベルサール秋葉原で「Windows 8前夜祭」が開催された。
会場ではPCメーカー各社から発表されている発売直前のWindows 8搭載デバイスを展示。それぞれの製品をタッチ&トライコーナーで直接触ることができるほか、午後6時35分以降はゲストによるトークセッションやアーティストによるトークショーやライブなどが開催され、Windows 8の発売前を盛り上げた。
前夜祭の開会にあわせて日本マイクロソフトの樋口泰行社長が挨拶。「発売まであと6時間。17年前にWindows 95を発売して以来の画期的なOSがWindows 8だ。ぜひ期待してほしい。私自身もテンションが上がってきている。時差があるので、世界中で日本が最初の発売になる。午前0時に購入する人が世界で一番早くWindows 8を手にすることになる」とした。
また、「1機種や2機種の製品が発売されるのではない。13社から250機種以上のWindows 8を搭載したデバイスが発売されることになる。メイド・イン・ジャパンのデバイスも数多く登場し、タッチ&トライコーナーにも数多くの製品を展示している。その幅広いバリエーションのなかから選んでもらえる。自信を持ってお勧めできるOSに仕上がっている。それを体感してほしい」などと語った。
さらに「Windows 8では過去最大規模のマーケティング投資を行う。テレビCMも、これから6カ月間は流しっぱなしになる。大きく盛り上げていく。IT業界、日本の全体の活性化に貢献したい」とした。
樋口社長はWindows 8の特徴についても言及。「タッチ対応であること、タブレット対応としても素晴らしいものである。そして、ワンタッチで従来のインターフェースやアプリケーションを使うことができる。私も社員も使っている。使っているだけに自信を持ってお勧めできる。ピクチャーパスワードは歩きながらでも入力できて便利だ」とした。
挨拶のあとに取材に応じた樋口社長は、「タブレットの分野でもマイクロソフトが覇権を取るという思いを集約したOSである」とし、「マイクロソフトは25年ぶりにロゴを変更した。Windowsのマーケティングの手法も変え、クールなイメージ、ポップなイメージを出していく。これまで弱かった若い世代やお洒落な世代に対する打ち出しを強化していく。タブレットも、クールなイメージで打ち出したい」とコメント。
さらに「発売時点でエネルギーを爆発させたいという思いもあり、それまでに出す情報量をセーブするというマーケティングを行ってきた。だが、事前の予約状況が良く、手応えがある。これまではマウスとキーボードだけの使い方での進化であったが、これにタッチを使った操作が加わり、タブレットとしても利用できる。とくに企業系ユーザーからも期待の声が出ている。企業ではお客様との接点や在庫管理などの現場での利用のほか、基幹システムとの連携という点ではWindows 8が適しているという声がある。また、コンシューマーユーザーには新たなデバイスを入り口にして、朝起きてから夜寝るまでの生活全般に広がり、Windowsがさらに受け入れられていくだろう。コンシユーマーユーザーからビジネスユーザーまで幅広くカバーできるマイクロソフトになっていく。なにか画期的なことを起こそうとすると、ある程度やりかたを変えなくてはならないが、Windows 8の設計思想は新しいものになっている。その操作環境に慣れていただきたい。結果的にはユーザー層が広がると考えている」とした。
他社のタブレットについては「デバイスの利用にはオンとオフがある。受け身的に使うものと、自ら作り出す使い方がある。オフの部分だけではすべてのニーズを満たせない。Windows 8には両方をカバーできる強みがある。そのバリューを認めていただけるだろう」としたほか、「今回はタブレット利用が目玉になっているので、新たなデバイスに買い換えてもらいたい。しかし、従来の製品からのアップグレードでもWindows 8のメリットを感じてもらえると思う」などとした。
アプリケーションの品揃えについては「質と量の観点があるが、明日の段階では必要と思われるアプリケーションが一通り揃うことになる。その点ではまったく心配していない。これからも個人が開発したアプリケーションを含めて、Windows Storeのラインアップを拡充していくことになる」と答えた。
なお、樋口社長は26日午前0時には東京・秋葉原のパーツ通りを中心とした13店舗で行われるカウントダウンによるWindows 8の発売にも立ち会う予定だ。
(前夜祭の最後に参加者全員で掛け声を発した。この映像はニューヨークのWindows 8イベントでも放映される)
再生時間:9秒
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