いよいよ、マイクロソフトの最新クライアントOS「Windows 8」の一般販売が開始される。パッケージ製品をはじめ、ハードウェアベンダー各社が発売するWindows 8プレインストールモデルも、冬モデルとしてひととおり出そろった。
今回は、Windows 8の特長を生かし、指で直感的に操作できるタッチパネル搭載モデルが多くそろっているのも特長だ。中には、通常のノートPCとして使用できるだけでなく、必要に応じてキーボード部分を外してタブレットとしても使える、ノートPCとタブレットのメリットを兼ね備えたPCもある。ここで、各社のWindows 8に関連するニューストピックを紹介する。
発売直前!「Windows 8」について知っておきたい3つのポイントまず最初に知っておきたいのは、最新OSであるWindows 8についてだ。各エディションの解説や「Windows RT」版を使用する上での留意点、Windows 8の成否のカギを担う「Modern UI」や、ソフトウェアプラットフォーム上に設けたソフトウェアマーケット「Windowsストア」など、ポイントを分かりやすく解説している。
東芝、個人向けPC2012年冬モデル--3つの形態に変化するウルトラブックなど東芝は、3つの利用スタイルに変化する「dynabook R822」などを10月26日から発売する。dynabook R822は、1366×768ドット表示の12.5型ワイドタッチパネル液晶を搭載したウルトラブックだ。キーボードやタッチパッドを使った一般的なノートPCスタイルのほか、対面者との情報共有がしやすいフラットスタイル、タッチ操作がメインのタブレットスタイルという3つのスタイルを実現している。
デル、個人向けPC新モデル--画面の回転機構を備えたウルトラブックなどデルは、12.5型ワイド液晶搭載ウルトラブック「XPS 12」など5モデルを発表。XPS 12は、画面を回転させるだけで簡単にノートPCからタブレットへ切り替えられる、1920×1080ドット表示の12.5型ワイドタッチパネル液晶を搭載したウルトラブックだ。液晶のベゼル部分には“枠”が取り付けられており、枠の左右にある軸を中心に液晶を回転させる、非常にユニークな機構を備えている。
富士通、個人向けPC新モデル--防水タブレットや女性向けブランドも富士通は、「FMV」シリーズと防水タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi」、新たな女性向けPCブランド「Floral Kiss」の9シリーズ19機種を発表。注目は、タブレットとノートPCの2種類のスタイルで使える「STYLISTIC QH77/J」だ。外出時には液晶部分を取り外し、1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶搭載タブレットとしても利用可能。標準添付のスタイラスペンによる手書き入力にも対応する。じっくり使いたい時は「キーボード・ドッキングステーション」と接続し、ノートPCとして使用できる。
国内初のWindows RT搭載「LaVie Y」も--NEC、個人向けPC Windows 8搭載46モデルNECパーソナルコンピュータは、個人向けPC「VALUESTAR」「LaVie」シリーズ10タイプ46モデルを発表。中でも注目は、国内初のWindows RTを搭載したコンパーチブルタブレット「LaVie Y」だ。LaVie Yはキーボードが360度回転し、ノートPCとしてはもちろん、タブレットとしても利用でき、1台2役をこなす。11.6型ワイドディスプレイを搭載し、薄さ15.6mm。本体質量は約1.24Kg。LaVie Yに搭載されるのは、NVIDIAのクアッドコア「Tegra3」で、OSはWindows RTとなる。
ASUS、11.6型ワイド液晶タブレットなど個人向けPC2012年冬モデルASUSTeK Computerは、11.6型ワイド液晶タブレット「ASUS VivoTab TF810C」など計8モデル17機種を発売する。VivoTab TF810Cは、タッチでもペンでも使いやすいという11.6型ワイド液晶搭載のタブレットだ。本体サイズは高さ8.7mm×幅294.2mm×奥行き188.8mm、重量は約675g。マルチタッチスクリーンに加えてワコムのデジタイザーテクノロジーを装備し、1024段階の筆圧を感知するEMRペンで自由に操作や書き込みができる。
レノボのWindows 8モデル--360度開くウルトラブックと分離型タブレットレノボは、Windows 8搭載のウルトラブック「IdeaPad Yoga 13」とタブレット「IdeaTab K3011W」を発売する。IdeaPad Yoga 13の最大の特徴となっているのが、360度開く筐体。上下2つの軸を持ったヒンジを採用することで実現している。同社では「ノートブック」、「タブレット」、「テント」、「スタンド」と4つのモードを提唱。ノートブックやタブレットはその名称どおりのスタイルとして使うことができるほか、テント型に立てることで本体を持たずにマルチタッチ操作ができたり、スタンド型に立てることにより映像やビデオチャットなどが楽しみやすくなるとしている。
日本エイサー、Windows 8モデル発表--タッチパネル搭載のウルトラブックなど日本エイサーは、Windows 8搭載のウルトラブックやタブレット、デスクトップPCなどを発表。中でも注目は、フルHDの10点タッチパネルを搭載したウルトラブック「Aspire S7 391」と「Aspire S7 191」だ。Aspire S7 391は、13.3インチのフルHD(1920×1080)IPSパネルを搭載。厚さは約11.9mmで、10点タッチパネル対応のウルトラブックとしては世界最薄という。重さは約1.3kg。Aspire S7 191は、アルミ削りだしでデザインにこだわったモデル。11.6インチのフルHD(1920×1080)IPSパネルを搭載する。
日本HP、Win 8搭載PC新モデル--ハイブリッドPCやマルチタッチ対応など日本ヒューレット・パッカード(HP)は、ノートPCとタブレットの2通りで使える「HP ENVY x2」やマルチタッチ対応モデルなどを発表。ENVY x2は、ノートPCとタブレットそれぞれのメリットを兼ね備えたハイブリッドPCだ。取り外し可能なマルチタッチ操作対応の11.6インチワイド液晶を採用しており、キーボードドック(キーボード部)を装着した状態では最大約14時間駆動が可能。取り外した状態では厚さ8.6mmのタブレット(約7.5時間駆動)として活躍する。
Windows 8搭載「VAIO」秋冬モデル--タブレットでも使えるタイプもソニーは、ノートPC 4シリーズ16機種、テーブルトップPC1シリーズ 3機種、一体型デスクトップPC 1シリーズ3機種の全6シリーズ計22機種がラインアップする。このうち、「VAIO Duo 11」「VAIO Tap 20」など5シリーズ8機種がタッチ操作に対応。中でも注目は、スライダーハイブリッドPC「VAIO Duo 11(バイオデュオ)」と、テーブルと画面を水平にするなど画面の角度を自由に変更できるテーブルトップPC「VAIO Tap 20(バイオタップ)」だ。VAIO Duo 11は、ワンアクションでディスプレイ部分をスライドさせ、タブレット形状でも使用可能な独自のSurf Slider(サーフスライダー)方式を採用したウルトラブック。仕事ではキーボードで作業し、オフタイムではタブレット形状にしてタッチ操作でコンテンツを楽しむなど、用途にあわせて使用形状を選べる。
モバイルPC「レッツノート」に初のウルトラブック--タブレットとの1台2役パナソニックは、モバイルノートPC「Let'snote」の2012年秋冬モデル「AX2」シリーズを発表。AX2シリーズは、Let'snoteで初となるウルトラブックだ。最大の特徴は、OSとして「Windows 8」を搭載していること、360度回転するリングノート式の11.6型ワイド液晶(10フィンガー対応の静電マルチタッチパネル)を採用していることだ。ノートPCとタブレットの1台2役として使用できる。電源を切らずにバッテリを交換できるホットスワップ機能を備えており、Core i7モデルとCore i5 vProモデルには2個のバッテリパックが付属している。
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