オンラインゲーム開発企業であるZyngaは、第3四半期決算(9月30日締め)で5270万ドルの損失を計上し、同社株式は取引時間中に最低価格を記録した。
かつて人気を誇ったソーシャルメディア企業である同社は米国時間10月23日、費用削減の動きの中で13のゲームを終了し、制作スタジオを1つ閉鎖するため、全体の5%に相当する従業員150名の解雇を発表したばかりだった。
Zyngaは大いに期待された2011年12月の新規株式公開(IPO)で10億ドルを調達した。株主が喜んでいたのはつかの間で、3月以降は株価が80%以上下落した。同社株は、一時2.10ドルまで下がり、2.12ドルで24日の取引を終えた。一方、同社株の52週高値は15.91ドルとなっている。
Zyngaは同四半期、前年同期比3%増の3億1660万ドルの売上高、1株あたり7セントの損失を計上した。ブッキングは2億5600万ドルで前年同期比11%の下落となった。四半期決算報告に含まれている2012年通期の見通しで同社は、ブッキングは10億9000万ドル~11億ドルを見込んでいる。また、調整後の1株あたり利益は2~3セントと予測している。
Zyngaは10月に入り、同四半期の業績予測を下方修正し、売り上げが3億~3億500万ドル、ブッキングが2億5000万ドル~2億5500万ドルとしていた。同社は、「Ville」スタイルのカテゴリでの特定のゲームの不振が原因であるとしていた。また、通年のブッキングの見通しも引き下げていた。
Zyngaは、Facebook上で最も人気のある10のゲームのうち5つを占めており、同SNS上で第1位のゲーム会社の座を維持している。しかし23日のFacebookの四半期決算電話会議において、同社最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、Zyngaがもたらす売り上げの下落について述べた際、厳しい前兆を示した。「Zyngaは広告支出を含め、われわれの今四半期の売上全体の7%を占めているが、第2四半期の10%、前年同期の12%から下落している」とZuckerberg氏は話した。
Zyngaは24日、同社幹部が同社株の最大2億ドルの自社株買いを承認したと述べた。それとは別に同社は、デジタルエンタテインメントのbwin.partyと提携し、英国で現金を賭けられるオンラインポーカーとカジノのゲームを提供することを発表した。
ニュースを受けてZyngaの株価は時間外取引で12%以上上昇した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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