Mozillaの「Social API」が米国時間10月22日、最初のパートナーである「Facebook Messenger」と連携して「Firefox Beta」で稼働を開始した。このイノベーションは、ブラウザがソーシャルネットワーキングサイトとやり取りする方法を永遠に変える可能性を持っているが、プロジェクトはまだ始まったばかりだ。
MozillaでFirefox Engineeringのディレクターを務めるJohnathan Nightingale氏は米CNETの電話取材で、Social API(Firefox Betaまたは「Firefox Aurora」で利用可能)は最新のソーシャルネットワーキングをどのようにブラウザに組み込むのかという問題を見据えていると語った。「利用者は、ウェブの他のパーツのようにはソーシャルを使わない。ソーシャルはタスクベースではなく、1日中触れていたいと思わせる何かを持っている。利用者はソーシャルをアプリのタブに配置したり、携帯電話に組み込んだりして、絶えず目を向けている」(同氏)
Social APIはこれに対応し、ソーシャルネットワーキングサービスをより完璧にブラウザに統合することが可能なフレームワークを作成する。このフレームワークでは、ブラウザ(現時点ではFirefoxに限定)はAPIをサポートする必要があり、ソーシャルネットワーキングサービス側もAPIを装備しなければならない。
「Firefoxでの体験をファーストクラスのものにしたい」とNightingale氏は述べている。「ソーシャルは、別の形で連携すべきだと感じていた。ソーシャルプロバイダーがいくつかの詳細を提供して、ユーザーがそれを取り込むようなAPIを作りたかった」(同氏)
Facebook Messengerとの連携により、Facebookのファンが喜ぶような変更がいくつかブラウザに加えられる。例えば、サイドバーが追加されて、近況アップデートや友達のMessengerの利用状況が表示される。このサイドバーはユーザーが自分で表示しないようにできる。また、ロケーションバーの横に追加された4つのボタンによって、Facebookの新規タブのオープンや友達リクエストの確認、全メッセージの表示、通知の管理などを簡単に行える。さらに、ロケーションバー内に配置された「Like」ボタンを使えば、ページに「like」(いいね!)を簡単に付けられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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